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アストンマーティン「ヴァンテージRS」の市販最終仕様が相次ぎ目撃。専用フロントグリルにスプリッター、大型リアウイングを備え決戦に備える【動画】

アストンマーティン ヴァンテージのサイドスカットル
Life in the FAST LANE.

| 様々な困難が伝えられるアストンマーティンではあるが |

それでも前に進むという姿勢は崩さない

アストンマーティンが極秘裏に開発を進めている、ヴァンテージのトラック指向ハイパフォーマンスモデル「ヴァンテージRS(仮称)」。

その市販最終仕様(プリプロダクション・プロトタイプ)とみられるテスト車両が、過酷なサーキットとして知られるドイツ・ニュルブルクリンクで相次ぎキャッチされることに。

標準型ヴァンテージでも680PSという異次元のパワーを誇るものの、「RS」ではさらにサーキットでのエアロダイナミクスと冷却性能を極限まで追求することとなりそうで、ライバルとなるポルシェ911 GT3やメルセデスAMG GT Proなどを強く意識した過激な仕上がりとなっています。

ここでは、ニュルブルクリンクで捉えられた最新のスパイショット情報をもとに、内外装のエアロパッケージや進化が期待されるパワートレインの最新情報について思いを馳せてみましょう。

この記事の要約

  • ニュルブルクリンクにて、市販最終状態(プレプロダクション)と見られるアストンマーティン「ヴァンテージRS」の開発車両をスパイショット
  • メッシュ意匠を排したマルチダクト付き専用フロントグリルと拡大されたカナード/スプリッターを装備
  • ワイド化されたフロントフェンダーには大容量のエクストラクターダクトを配置
  • ガーニーフラップ付き大型固定式リアウイングとセンター4本出し排気を採用
  • 4.0リッターV8ツインターボは標準モデル(680PS)からさらに強化される見込み

1. 圧倒的な冷却性能を発揮するフロントマスク

今回目撃されたテスト車両は以前に目撃されていたカモフラージュ重めのテストミュールとは異なって、最終市販状態にきわめて近いエアロパーツとボディワークを備えており、フロントエンドには標準モデルに見られる一般的なメッシュ形状ではなく、複数の専用エアダクトが組み込まれたアグレッシブなフロントグリルを採用。

左右にはブレーキ冷却用とみられる大型ベントが配され、バンパー下部には小ぶりなエンドプレートを備えた主張の強いフロントスプリッターが装着されています。

2. ワイドトレッド化と高効率なエア・エクストラクター

サイドに目を向けると、フロントフェンダーがワイド化されていることが確認でき(リアフェンダーの膨らみとあわせてさらにコークボトル形状が強調されそう)、フェンダー後部にはタイヤハウス内の空気圧を逃がす大容量のエクストラクターダクトが開けられるなど、フロント軸のダウンフォース向上と冷却性の両立が図られているようですね。

3. レースカー直系のリア・エアロダイナミクス

リア周りで最も目を引くのは、高い位置にそびえ立つ固定式リアウイングで、末端には空気抵抗を極力抑えつつダウンフォースを稼ぐ「ガーニーフラップ」と垂直エンドプレートが備わっていることがわかり(その質実剛健さがいかにも”モータースポーツ直結”である)、またディフューザー構造も緻密に再設計されているように見受けられ、中央部には迫力の「4本出しエキゾースト」が配置されることに。

「ヴァンテージRS(予想)」スペック一覧

アストンマーティンが誇る4.0リッターV8ツインターボエンジンは現行ヴァンテージの時点で680PS / 800Nmという圧倒的なスペックを誇りますが、ヴァンテージRSでは制御プログラムや吸排気効率の見直しにより、さらなるパワーアップが確実視されており・・・。

項目ヴァンテージRS(予想)(参考)標準型ヴァンテージ
エンジン4.0L V8 ツインターボ(チューンアップ版)4.0L V8 ツインターボ
最高出力700 PS オーバー(推定)680 PS (670 hp)
最大トルク800 Nm 以上(推定)800 Nm (590 lb-ft)
トランスミッション8速AT(変速スピード最適化)8速AT(リアミッドマウント)
駆動方式RWD(後輪駆動 / 電子制御LSD)RWD(後輪駆動 / E-Diff)
エアロパーツ専用固定式リアウイング、ワイドフェンダー、専用ディフューザーアクティブリアスポイラー / 標準エアロ
排気システムセンター配置 4本出しエキゾースト左右出し 4本出しエキゾースト

競合比較と市場での位置付け

アストンマーティンは近年、F1(フォーミュラ1)への参戦を通じてレーシングテクノロジーのロードカーへの還元を急速に進めていて、このヴァンテージRSがターゲットとする市場は純粋にサーキット走行とドライビングプレジャーを楽しむ層であると考えられます。

  • ポルシェ 911 GT3 / GT3 RS:自然吸気フラット6の官能的な高回転サウンドと軽量ボディが武器。ヴァンテージRSは、V8ツインターボによる強大な大トルクと、アストン特有の上質なグラマラスデザインで対抗
  • メルセデスAMG GT Black Series / GT Pro:同じ4.0L V8ツインターボのルーツを持つ強敵。フロントミッドシップレイアウトによる高い前後重量バランスを活かし、アストンマーティン独自のハンドリング特性を打ち出す

ラグジュアリーGTカーとしての品格を保ちつつ、ひとたびサーキットに持ち込めばポルシェ911 GT3と同等以上のタイムを叩き出す──これこそがヴァンテージRSに与えられた使命だと考えることも可能です。

アストンマーティンのウイングエンブレム
Life in the FAST LANE.

結論

今回ニュルブルクリンクでキャッチされた「アストンマーティン ヴァンテージRS」は、市販化がカウントダウンに入ったことを強く実感させる仕上がりを持つ仕様。

アストンマーティン伝統の美しさへと徹底的な空力性能とパワーアップされたV8ツインターボが融合することで、サーキット派のスーパーカーオーナーにとって見逃せない1台となることは間違いなく、正式発表の時期や詳細なスペック数値についてメーカーからの発表を楽しみに待ちたいと思います。

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