
シンプルであっても、そして樹脂剥き出しであっても、さらにレザー不使用であっても「全然安っぽくない」
むしろ楽しさあふれるのがフィアット グランデパンダである
さて、フィアット グランデパンダ見聞録、今回は「後編」。
前回は主にエクステリアについて見てみましたが、今回はインテリアを中心にパワートレインなどにも触れてゆきたいと思います。
この記事の要約
- フィアット グランデパンダ見聞録、今回は「主にインテリア」
- グランデパンダのパワートレインはアルファロメオ ジュニアと共有、そしてデザインにも共通性が見られる
- シンプル、かつ低コスト素材を使用しても「全然安っぽく見えない」

パワートレインは1.2Lターボ+48Vハイブリッド
まず、日本仕様のグランデプントに積まれるのは1.2L直列3気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたもので、構成としてはアルファロメオ ジュニアと同一です(ただし味付けは大きく異なるものと思われる)。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 1.2L直列3気筒ターボ |
| モーター最高出力 | 15kW |
| バッテリー | 48V |
| トランスミッション | 6速DCT |
| システム最高出力 | 110PS(国内発表資料)※公式発表資料と日本向け商品ページで最高出力の表記に110PSと101PSの不一致がある。ジュニアの数値を見るに、おそらく「101PS」が正解 |
| WLTC燃費 | 20.8km/L |

このハイブリッドシステムの面白いところは、単なる発進アシストにとどまらず、条件が整えばモーターだけで走行できることで、30km/h以下では最大約1kmのEV走行が可能とされています。
ただし、これはトヨタのフルハイブリッドシステムのように長距離をエレクトリックモーターによって走行するものではなく、あくまで48Vマイルドハイブリッドであり、モーターによる走行は「おまけ」だと捉えるべきかもしれません。

インテリアはリンゴット工場がモチーフ
そしてここからが今回の本題である「インテリア」。
ここはぼくとしては非常に興味を惹かれたところでもあり、デザインのモチーフとなったのはイタリア・トリノにあるフィアットの歴史的な工場「リンゴット」。
1923年に完成したこの工場は、屋上に楕円形のテストコースを備えていたことで有名で、グランデパンダではこの楕円形をダッシュボードやセンターコンソールなどに取り入れているというわけですね。

そしてこちらはダッシュボード。

そしてなんとダッシュボードの端の方には「パンダのミニカー」が仕込まれるという、ほかに類を見ない遊びゴコロも。

そしてこの「ネオンイエロー」は随所に用いられ・・・。

機能を示すためのコーションマーク的な役割も果たしているように思います。

インテリア素材にも「要注目」
さらに注目したいのがインテリアに使用される素材であり・・・。
- リサイクル素材:約140本分の飲料用紙パック由来の素材を採用
- 竹繊維素材:La Primaのダッシュボードに竹繊維を約33%配合
- インテリアカラー:タスマニアブルーを基調にイエローのアクセント
特に竹繊維を使ったダッシュボードは、一般的なコンパクトカーではあまり見られない個性的な取り組みで、なかなかいいアクセントになっているようにも思えます。

その他インテリアを見てゆくと、ドアインナーパネルには大きく「FIAT」のエンボス。

シートバックには「愛を込めてフィアットが作りました」というメッセージ。

このブロック状のパターンはヘッドライトやテールランプに用いられる「ピクセル」の反復で、つまりグランデパンダは「内外装のシンクロ率が高い」デザインを持っています。

全体的に見て、非常にシンプルで、かつ高級素材を使用していないにもかかわらず「全然安っぽく見えない」のがグランデパンダのインテリアの特徴であり、このあたりはルノー、そしてシトロエンにも共通する性質なんじゃないかとも認識しています。

なお、ドアを開けるとダッシュボード横にはフィアットのマークが入っており、そしてこれは「アルファロメオ ジュニアと共通の手法」。
このほか、Cピラーのレンチキュラーグラフィックにも両者の共通性を見ることができ、同じステランティス傘下では「ハード(プラットフォームやパワートレイン)」のみならず、デザインというソフトウエアの共有がなされていることもわかります。

-
-
アルファ ロメオ ジュニアを見てきた。この「アルファらしさ」はよほどのアルフィスタでないと作れない。今のアルファは「アルファオタク」揃いなのであろう
Life in the FAST LANE. アルファロメオ ジュニアは「新世代」のデザインを採用し、非常に高い魅力を持つ商品に仕上がっている さらに魅力的なのは「その価格(コストパフォーマンス)」で ...
続きを見る
ICONとLa Primaの違い
グランデパンダには以下の2つのグレードが設定され・・・。
ICON:369万円~、ベーシックグレード・受注生産
La Prima:409万円~、上級グレード
となっており、La Primaでは以下の装備が追加されます。
- 17インチアルミホイール
- オートエアコン
- ルーフレール
- ワイヤレス充電
- リヤビューカメラ
- フロントパーキングセンサー
- 竹繊維素材のダッシュボード

40万円の価格差がありますが、デザインや快適装備を重視するならLa Primaのほうが魅力的であり、「迷わず」LaPrimaを選ぶべきだと考えています。

合わせて読みたい、関連投稿
-
-
フィアットが「MULTIPLAY(マルチプレイ)」世界初公開。MPV・SUV・ピックアップに変身する「3イン1」コンセプトを採用する「現代版ムルティプラ」
Fiat | 「室内空間を最大化する」という考え方はまさに現代版ムルティプラ | 日本のミニバンのお家芸を奪ってしまうほどの多彩ぶり イタリアの名門フィアット(FIAT)から、現代の多様なライフスタイ ...
続きを見る
-
-
フィアットが127周年の折に新型SUV「グリズリー」を世界初公開。家族の日常を豊かにする「ちょうどいい」サイズと選べる電動パワートレインがラインアップ
Image:Fiat | フィアットらしさを凝縮した、新世代のグローバル・ファミリーカー | 「パンダ」を連想させる角ばったスタイルで登場 2026年7月、イタリアの名門フィアット(FIAT)は創業1 ...
続きを見る
-
-
【新型フィアット グランデ パンダ 4×4登場】1983年の名車が電動AWDで現代に蘇る
Image:FIAT | グランデ パンダに“4×4マニフェスト”登場!クラシックへのオマージュと現代技術の融合 | 日本にも導入されれば購入を真剣に考えたい フィアットが人気のコンパクトクロスオーバ ...
続きを見る











