非常に珍しい、アルファロメオSZがe-bayにて販売中。
SZは「Sprint Zagato」の略で1989年のジュネーブ・モーターショーで発表され、のちに1036台のみが生産された希少な車です。
なおその得意なルックスから「イル・モストロ(怪物)」とも呼ばれたアルファロメオ。
今回e-bayでは310万円ほどで出品されていますが、過去には900万円近い価格で落札されたこともある車で、お買い得な設定かもしれませんね。
アルファロメオSZは1991年まで生産されており、翌年にはオープンモデルのRZ(ロードスター・ザガート)も販売。
駆動方式が「トランスアクスル後輪駆動」というのが大きな特徴(これ以後15年間はアルファロメオは後輪駆動車を作っていない)ですね。
エンジンはアルファロメオ75にも積まれていた3000ccですが20馬力ほど出力が向上しており、当時「最もパワフルなアルファロメオ」として君臨。
サスペンションはグループAカーに使用されていたものをアルファロメオのレース担当エンジニアが改良したもので、ショックアブソーバーはコニ製。
標準タイヤで1.1Gのコーナリングフォースに耐えることができ、レース用タイヤでは1.4Gまで対応できたと言われています(当時、1G以上に耐えられるのはポルシェとフェラーリしかないと言われた)。
なお重量配分は前後50:50。
リアのブレーキに特徴があり、ドライブシャフトにブレーキローターが取り付けられ、それをキャリパーによって摩擦を生じさせる形式である、とものの本で読んだ記憶があります。
日本では「僕らがポルシェを愛する理由」の著者である山川健一氏がポルシェの後に選んだ車両としても有名ですね。
現在日本には6台の中古車があり、298万円から498万円までの価格設定となっています(多くは”応談”)。