1980年代の人気TVシリーズ、「マイアミ・バイス」にて使用されたフェラーリ・テスタロッサがオークションに登場。
この個体は1986年モデルで2014年、2015年にも競売にかけられており、投機の対象となっているようですね。
マイアミ・バイス放映開始当初ではフェラーリ・デイトナ・コンバーチブルが使用されていたものの、これは「レプリカ」で、フェラーリが訴訟を起こしたことで問題化。
その後にマイアミ・バイスの制作側とフェラーリは「2台のテスタロッサを登場させる」ことで合意したとのことですが、当初用意されたテスタロッサのボディカラーは「ブラック」。
しかしながら制作を担当したマイケル・マンが「画面映えするので」という理由でホワイトにオールペンし、この姿でTVに登場することに(マイケル・マン監督は「コラテラル」においても、その街灯の色を理由に撮影地を選ぶほどのこだわりを見せている)。
製造初期に当たるためドアミラーが片側のみ、かつその取り付け位置もその後生産されたモデルとは異なるのが特徴。
スペックは他のテスタロッサと同じ4.9リッター12気筒で390馬力を発生し、5速マニュアル・トランスミッションを装備しています。
TVシリーズは1989年に終了し、その後しばらく倉庫に保管されていたとのことで、内装のホワイトレザーも比較的良好なコンディションを保っているようですね。
フェラーリ本社の証明書に加え、ユニバーサルからの証明書も付与されており、「世界で最も有名な」フェラーリと言えそうです。