VLFオートモーティブが「ギャルピン・マスタング・ロケットV8」の生産を行う、と発表。
これはマスタングをベースにヘンリク・フィスカーがカスタムを行ったもので、フィスカー特有とも言える「突き出したフロント」「マッシブなリアフェンダー」を持つ車。
価格は1400万円から、デリバリーは春から開始、とされています。
もともとは2014年のロセンザルス・オートショーに出展されていたものですが、それがギャルピンからVFLの手に移り、ようやく生産のめどが立ったということになりますね(そのため今回、名称はVFLロケットV8に改名)。
なおボディパネルはカーボンファイバー製、エンジンは名称の通りV8採用。
ただしスーパーチャージャーによって過給され出力は725馬力とされています。
サスペンションは調整式、ブレーキシステムはブレンボとなり、かなりのパフォーマンスを発揮することは間違いなさそう。
内装もハイパフォーマンスカーのお約束であるレカロシートが入り、イタリアンレザーとカーボンで覆われる、とのこと。
トランスミッションはアメ車らしくマニュアルが標準、オートマティックがオプション扱いとなるそうです。
現在の日本ではこういった車を製造や販売することは難しいと思いますが、以前には日産レパードをベースにした「オーテック・ザガート・ステルビオ(新車価格1900万円)」というトンデモカーがありましたし、
トヨペット50周年限定「ハリアー・ザガート(新車価格571万円)」というレアモデルを販売していたことがあり、その他にもトヨタはMR-2などに特殊車両を設定したことがあるなど、意外とメーカーやその販社、関連会社が思い切った車を販売したケースがあります。
ヘンリク・フィスカーの新プロジェクトによって誕生した「Galpin Fisker Rocket」。
ヘンリク・フィスカーはBMW(-1999)やアストン・マーティン(-2005)に在籍したデザイナーで、レトロかつダイナミックがデザインを得意とするデザイナー。
過去にはBMW Z07コンセプト、Z8、アストン・マーティンDB9やV8ヴァンテージという名作を残しています。
アストンマーティン退社後は自ら「フィスカー・オートモーティブ」を設立しプラグインハイブリッドカーの「フィスカー・カルマ」など発表しましたが、そのご経営が立ち行かなくなった模様。
そのフィスカーがフォードのチューナーとして名高いGalpin Auto Sportsと組んで立ち上げたのがこのプロジェクトで、これはフォード・マスタングをベースにしているということもありますが、これまでの彼のデザインとは大きく変わるものですね。
ただし延長され絞りこまれたフロント、そしてマッシブなリアフェンダーは今までデザインしてきた車の特徴を引き継いでいると思います。
エンジンは5リッターV8、725馬力を発生。
via:carscoop