| アストンマーティンとワゴンとは意外と縁が深い |
アストンマーティンは「貴族向け」の車というイメージが強く、実際に貴族が自分の領土でハンティングをする際に使用する「シューティングブレーク」を過去に何度かリリース。
ただし、いずれも量産するのではなくワンオフもしくは少量生産。
今回オークションに出品予定の「V8スポーツマン」もそういったシリーズのうちの一つで、生産台数はわずか3台。
このV8スポーツマンは一旦V8クーペとして販売されたものの、納車後にアストンマーティンの工場へと戻り、そこでこの3ドアワゴンへと変貌を遂げることに。
エンジンはV8/5.3リッターのままで330馬力を発生。
1999年にリビルトされ内外装をリフレッシュされており、加湿器やカーナビゲーションもこの際に付与されている、とのこと。
内外装ともブリティッシュ・レーシング・グリーンで仕上げられ、非常に上品な佇まい。
なお今までのオーナーは3人で、一人目はスイスの紳士、二人目はフランス人のコレクター、三人目はアストンマーティンのコレクター。
予想落札価格は4200万円ほど、と見られています。
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アストンマーティンDB11にシューティングブレークが登場したら?というレンダリング
アストンマーティンDB11にワゴンボディが登場したら?というレンダリング。
アストンマーティンというと生粋のスポーツカーメーカーというイメージがありますが、古くからワオオフ含めてワゴンの派生モデルがあり、SUVを作るよりもワゴンを作ったほうがほかメーカーとの差別化ができたりしていいんじゃないか、と思うことも。
現在はSUVが供給過多に近くなり、各社ともにワゴンに打開策を見出しているわけですが、もともとワゴンは貴族が狩りにでかけて仕留めた獲物を積んで帰るというイメージがあり、まさにアストンマーティン向けでは、と考えるのですね(その意味ではベントレーもシューティングブレークに向いている)。
なおアストンマーティンでは過去にラゴンダ(旧世代)にワゴンボディが存在し、これはアストンマーティンの許可を得てスイスのコーチビルダーが制作したもので(制作台数は不明)、他では2013年のジューネーブ・モーターショーには「ラピード・ベルトーネ JET2+2」としてベルトーネがコンセプトカーを展示、2014年にはザガートがワンオフにてヴィラージュ・シューティングブレークを制作するなど、アストンマーティンにとってワゴンは「あながち無いとは言えない」とはいえないのが実情ですね。
こちらがラゴンダ・ワゴン。
以上に長いリアのオーバーハング、広いグラスエリアが特徴。
ベルトーネ・ジェット。
美しい車ですね。
ヴィラージュ・シューティングブレーク・ザガート。
ワゴンとクーペの中間のような感じですね。
今度はマクラーレン720S。格好良いワゴンに変身したレンダリングが登場
例によって「もしも」系レンダリング。
今回はマクラーレン720Sをワゴンにしたものですが、そういえばマクラーレン720Sにはまだ「4シーター」や「トラック」のレンダリングは登場していないな、と思ったり。
なお今回のレンダリングは非常に良くできていて、これだと実際に発売されても人気が出そうですね。
ちなみにマクラーレンは現在の「マクラーレン・オートモーティブ」を立ち上げた時にはサルーンなども含む「フルラインナップメーカー」を目指すとしていましたが、現在は「スポーツカー専業」にシフト。
よって現在の方向性だと「ワゴン」の可能性もなさそうではありますね(残念)。
実際に「マクラーレンがワゴンを発売か」と言われたこともありましたが、その際に出てきたのは「570GT」(広義ではワゴンと言えるかもしれません)。