| これだけ思い切った構造、特異なコンセプトを持つハイパーカーも珍しい |
ジンガー21Cは数ある新興ハイパーカーの中では飛び抜けた存在だと考えていい
さて、昨今は新興ハイパーカーが次々と登場していて、つまりは「それだけ”何億円という”ハイパーカーを購入できる人が増えた」ということを意味しているのだと思われますが、今回はアメリカ在住のハイパーカーコレクター、マニー・コシュビン氏が自身のYoutubeチャンネルにて新興ハイパーカー「ジンガー 21C」を紹介しています。
このジンガー(Czinger、”C”は発音しないのだそう)はカリフォルニアにて創業されたハイカーカーメーカーで、その第一号となる21Cは2.88リッターV8ツインターボ(フラットプレーンクランク)に2つのエレクトリックモーターを組み合わせて1250馬力を発生するという驚愕スペック。※価格は2億円くらい
車体重量は1250kgなので、つまりパワーウエイトレシオは「1」ということになりますね。
大富豪、ジンガーC21を見にゆく
そして今回、マニー・コシュビン氏がジンガー21Cを見にゆくことになったわけですが、先日開催されたモンタレー・カーウィークの会場の一角にスペースを借り展示されていた模様。
同氏は世界に名だたるハイパーカーコレクターということもあり、そして同氏の動画で紹介されることを期待してか、ピニンファリーナ、ヘネシー等の「新参ハイパーカー組」もマニー・コシュビン氏を招待しています(けっこういいプロモーションとなるのは間違いない)。
そしてこちらがジンガー21C。
ラグナセカ・スピードウェイにて、マクラーレン・セナを2秒も上回るタイムで周回してコースレコードを樹立したことでも有名で、0−100km/h加速1.9秒、最高速(理論値で)432km/hという数値にも驚かされます。
エンジンフードを開くと「生物の骨格のような」構造物に驚かされますが、これはAIに設計を行わせたためで、かつ製造方法は「3Dプリンタ」によるもの。
AIを使うとどうなるかということについて、必要な要件を入力すると勝手にソフトが設計を行ってくれ、たとえばサスペンションアームだと右側が「通常の設計」、左がジンガー。
より少ない素材でより強度の高いパーツを設計してくれることになり、これには従来の鋳造や削り出しでは成形できない構造を実現できる3Dプリンターの使用を前提にしたからこそ可能になったワザ。
そんなワケでこんな「Oh・・・」と驚くようなフレームを持つことになっていますが、数々のタイムを見るにAIの起用と3D)プリンタの使用は成功だと考えてよく、これが新しい自動車設計のあり方なのかもしれません。
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ただしホイールはけっこう普通のデザインを持ち、こちらは3Dプリンタによる製造ではないのでしょうね(3Dプリンタによって成形すれば、もっと複雑な形状が再現できる)。
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ジンガーCは「タンデム2人乗り」
そしてジンガー21Cはほかにもユニークな特徴を持っており、なんと「前後タンデム形式の2人乗り」。
まずは夫人が後部座席に乗って・・・。
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マニー・コシュビン氏も乗り込みます。
2人が収まるとこう。
ドアを閉めると、後部座席はかなり囲まれ感が強いようですね。
サイドシルはかなり太く高く、乗降には慣れを要しそうです。
コクピットはそうとうにタイト。
かなり独特の視界を望めそうですね。
ジンガーCを紹介する動画はこちら
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