ジープがそのルーツ「1941年のウィリスMB」風の”ラングラー 4xe Willys ’41”を発売。ホイールまでオリーブドラブ、タンカラーのトップも用意される本気オマージュ

Image：Jeep

｜　ミリタリーファンはこの特別仕様車を見過ごすことはできないだろう　｜

正直、ボクもこれはちょっと欲しくなる

さて、ジープがそのルーツでもある「ウィリス MB軍用トラック」にインスパイアされたラングラー 4xe Willys ’41スペシャルエディションを発表。

米国では59,930ドル（現在の為替レートでは約934万円）に設定され、1941年に軍用車として実戦向けに開発された（生産は1942年から）ウィリスMB同様の「オリーブドラブ塗装」のほか、ミリタリーっぽいステンシル調のグラフィック、そして33インチサイズののオールテレインタイヤを持っています。

ちなみにですが、このウィリスMBは当時のウィリス・オーバーランド社によって設計・製造されており、「ジープ」というのはこのウィリスMBそして米軍の命によってウィリスMBと共通スペックにてフォードが製造したGPW、そしてその派生モデルや（世界中で作られた）ライセンス生産モデルの総称であり、しかし「ジープ（Jeep）」の名の由来はわかっていないのだそう。

しかしながらこの「Jeep」は当時ウィリス・オーバーランド社によって商標登録され、そして現在はステランティスがこれを所有し「ジープ」ブランドを展開しているわけですね。

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ウィリス・オーバーランド社はその後親会社が転々としている

ウィリス・オーバーランド社は終戦後にジープの派生モデルを「市販」し一定の成功を収めるものの、1953年にはカイザー社に買収され（のちに社名をカイザー・ジープにあらためている）、さらに1970年にはこれをアメリカン・モーターズ・カンパニー（AMC）が買収、そしてAMCは1980年にルノー傘下に入り、1987年になるとクライスラーに買収され、さらにその後1998年には（当時の）ダイムラー・ベンツとクライスラーが合併したことで誕生したダイムラー・クライスラー傘下のブランドに。

その後2014年には「フィアット・クライスラー（FCA）」が誕生し、さらに2021年にはPSA（プジョー・シトロエン）とFCAが合併することとなってステランティスが誕生し、そして今に至るという感じですね。

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それはともかくとして、ラングラー 4xe Willys ’41は（電動版の）4xeハイブリッドプラットフォームをベースにしており、2.0リッターのターボチャージャー付きエンジンと2つの電動モーターを組み合わせた375馬力（380PS）のハイブリッドパワートレインが搭載されています。※エレクトリクモードでは約34kmをゼロエミッションにて走行できる

そしてちょっと面白いのは「オリーブドラブにペイントされた、スチール風の」ホイールで、こういたっところを見るとジープのスタッフは楽しみながらこのモデルを企画したのかもしれません。

さらにはボディカラー同色ハードトップと”Sky One-touch”パワートップルーフがオプションとして提供され、もっと”本物のジープ”らしい外観を求めるオーナー向けに「タンカラーのソフトトップ」も用意されるとアナウンスされています。

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インテリアではタンカラーのヘリテージクロスシート、オリーブ色のダッシュボードインサート、「’41」文字が埋め込まれたシフターなどヴィンテージ感を演出する仕様が随所に盛り込まれていますが、もともとジープのインテリアにはウィリスMBを意識したイースターエッグが仕込まれており、やはりジープの開発スタッフは「ジープ愛」が非常に強い人々なのでしょうね。

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