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| さらに中国ではスポーツカーであっても「高度なテクノロジー」「自動運転」が求められる |
これは「アナログ」「ピュア」が愛される日米欧の事情とは真逆である
さて、中国での自動車の捉えられ方は「日米欧のそれとは異なる」ということをお伝えしましたが、それをさらに明確にするかのようにバイドゥ(百度、中国の検索エンジン最大手)よりエレクトリックハイパーカー「ロボX(Robo X)」が発表。
このロボXは百度傘下にある自動車メーカー、極越(Jiyue)から2027年に発売されるという触れ込みでのデビューですが、シャオミ然り、この百度しかり、日米欧では考えにくい「テック企業から」デビューする自動車ということになりますね。※日本でもソニーやシャープがこの分野に参加する可能性があるが、「ハイパーカー」ではない
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なぜ中国ではテック企業が自動車を作るのか
これはつまり、中国にとっての自動車が「重工業製品」であるというよりも、ソフトウエアの延長にあるガジェット的存在だとして捉えられているからだと思われ、そこが設計思想にも現れているのだと思われます。
要するに、これまでの日米欧の自動車は(テスラを除くと)工業製品であって、それを動かすためのソフトウエアを後から開発していて、そのためメーターにはメーターの、エンジンにはエンジンの、ブレーキにはブレーキ用のソフトウエアが存在するのだと思われますが、テスラそして中国のEVは「そのクルマをこんな製品にしたい」というコンセプトのも最初にとソフトウエアが設計され、そのソフトウエアを動作させるためのハードがそこから追加計されるという流れをたどるものと認識しています。
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こういったプロセスを考慮するに、テック企業がソフトウエアをまず設計し、そこから物理的に動作させるためのサプライヤーを探してクルマを作ってゆくという流れは非常に効率的で(終着点が明確という意味ではフェルマーの定義のようでもある)、組織がコンパクトになり、開発においてもスピード感を重視できるものと思われます。
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現時点でこのJiYue(ジーユエ)ロボXの詳細はさほど明確ではなく、ボディサイズは全長4,650ミリ、全幅2,000ミリ、全高1,190ミリ(BYD U9よりも小さい)というフェラーリ296GTBやランボルギーニ・テメラリオにも近い数字を持つこと、0-100km//h加速が1.9秒であること、一回の満充電あたり走行距離が650kmに達すること、車体構造はカーボンファイバーと5052アルミ合金によるものであること、車体重量は1,850kgに収まることなどがアナウンスされています。
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なお、ボディサイドには「人工知能」という文字が見え(ロボという名称からもわかるとおり、自律運転機能を持ち、それがメインのセールスポイントだと思われる)、よってこのロボXはバイドゥらしいテクノロジーを盛り込むことで富裕層そして中国市場にアピールすることになるものと思われますが、こういったハイパーカーやスーパーカー、スポーツカーの場合、日米欧だと「人工知能よりも”ピュアさ””運転する楽しさ”」が重視されるものの、中国だと「テクノロジーによるサポート、あるいは自動運転」が重視されるという点も興味深いところかもしれません。※テクノロジーをもって人間の限界に挑む、限界を超えるという考え方があるのかもしれない
ロボXの価格については現段階では公開されておらず、しかしBYD U9と同等(3500万円くらい)となるものと見られています。
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Jiyue Robo Xを紹介する動画はこちら
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