アメリカン・モーター・カンパニー(AMC)がわずか5台のみ製造したAMC AMX/3がオークションに登場。
これはAMCが1970年にシカゴ・モーターショーにて発表したもので、デザイン/設計はAMC、組み立てはイタリアのビッザリーニ。
会社自体は1988年に消滅しているそうですが、このAMC AMX/3は実際に生産に移されることはなく、コンセプトカーが5台生産されたのみ。
現在、その5台の行方を知る人はないとのことですが、そのうちの一台が今回競売に登場することになり、大きな話題に。
エンジンはV8でギアボックスは4速マニュアル、モンツァでのテストだと時速257キロを記録した、とのこと。
今回販売される個体は1969年製で、1971年に最初のオーナーに販売された後に4人のオーナーの手を経て現在のオーナーの手に渡ったのが1989年。
過去にはいくつかのイベントに展示されたことがあり、2015年のコンコルソ・デレガンツァにも出展された模様。
予想では落札価格は最高で1億6000万円程度と見られますが、当時の(経営不振で廃業した)AMCはまさか40年以上後に1億円を超える値をつけようとは想像だにできなかったのでしょうね。
なお画像から判断するにミドシップレイアウトで、デ・トマソ・パンテーラ(1971~)に酷似したスタイル。
これだけ似ている、ということは何らかの関係があったのかもしれませんね(アメリカの企画、生産がイタリアというところもデ・トマソ・パンテーラと同じ)。
ただしこちらのAMC AMX/3のほうが優雅なラインを持っており、より大きな後輪とリアフェンダーがセクシー。
正直、「細部をちょこっと現代風にして来年に新型車として発売してもイケるのでは」と思ったりします。
こちらは内装。
それにしても残りの4台はどこへ行ったのでしょうね。