| GMはリコールを届け出る一方、トランクが勝手に開くのは「ユーザーのミス」だとは主張している |
さて、先般より問題となっているC8コルベットのフロントフード(フロントトランク=フランク)が勝手に開く問題。
これは走行中にガバっと開いて前が全く見えなくなるという危険なもので、現在までに数件が報告されています。
いったいなぜこんな問題が発生するのかということですが、コルベットのフロントトランクは「ラッチ」を持たず、つまり通常の車であればトランクリリースレバーなりボタンなりを操作するとトランクフードが持ち上がり、ラッチのロックを外さない限りはそれ以上開かないようになっています。
ただしコルベットのフロントフードについてはこのラッチがなく、車内のボタンもしくはリモコンにて「フルオープン」にできるとされ、この便利機能がアダとなったと言えそうですね。
実際のところ機能上の問題はないらしい
そしてGMがこの件において調査を行ったところ、「機能上の問題はナシ」。
よって、このトランクが勝手に開くというのは、オーナーが知らず知らずのうちにリモコンや車内のスイッチに触れてしまっている、もしくは「(締め忘れなどで)ちょっとだけ開いている」状態で、メーター内にその警告灯が出ているにもかかわらず、これを見落としたまま走行したために風圧にてフロントフードが開くのだとGMは説明しています。
ただ、たとえドライバーのミスだとしても、フェイルセーフ機能等「勝手に開く」ことを防止する策がなかったとして今回リコールを届出ることになり、その対策内容として「トランクが半開きの状態では最高速が時速42キロに制限される」「キーや車内のフロントフードオープンボタンを”長押し”でしか作動しないように改良する」という改良等を実施する、と発表。
おそらくではありますが、この対策そして発表にてフランク問題は「一段落」することになりそうですね。
参照:Road & Track
https://www.youtube.com/watch?time_continue=21&v=hN7jQPjNcY8&feature=emb_logo新型コルベット「Z06」も目撃に
そしてここ最近頻繁に目撃されているのが新型コルベットZ06。
これはコルベットのハイパフォーマンスバージョンで、コルベットのレースバージョン(C8.R)に搭載されるのと同じ「フラットプレーンクランク」を採用したエンジンを搭載する、と言われています。
そして今回、サウンド付きのZ06プロトタイプ走行風景がインスタグラムにアップされていますが、おそらくは6.2リッターV8が搭載されているものと見られ、その出力は650馬力に達するとも。
そしてこの650馬力というのは自然吸気エンジンとしてはフェラーリ812スーパーファスト(800馬力)、ランボルギーニ・アヴェンタドールS(740馬力)に次ぐレベルの高出力自然吸気エンジンとなり、大きな話題を呼ぶことになりそうですね。
ただし新型コルベットの恐ろしいところは、さらにパワフルな「1000馬力」バージョンも控えていることであり、こちらはスーパーカーどころかハイパーカーと比肩しうるパフォーマンスを持つものと思われます。
参照:Officialcorvette