| フォード・シエラRS500の最新落札記録は1500万円 |
またまた変態カー、フォード・シエラRS500がオークションに登場。
言わずと知れた1980-1990年代のラリーカーで、フォードUKは1986-1992年の間にまずシエラRSを5500台生産(この時点でコスワース製エンジンを積む、という驚きのクルマだった)。
その後エボリューションモデルとして、さらに大きなターボを搭載し、そのうえで過激なチューンを施した「シエラRS500」を発売していますが、これの出力は500馬力ではなく222馬力。
それでもベースモデルのシエラRSの204馬力よりは大きな数字で、当時のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI(137馬力)よりずっとパワフルなスペックです。
まさに「ワンオフ」プロトタイプ
このフォード・シエラRS500は「500台」のみが限定生産され、その生産に先駆けて製造された「プリプロダクションモデル」が今回オークションへ登場する個体そのもの(当時フォードが個人のコレクターに売却したとされる)。
シャシーナンバーは「1」となり、フォードのコレクターにとってはこれ以上ないというレア度を誇っていて、そのため予想落札価格は1800万円ほど。
とにかくこの時代は「なんでもアリ」で、そもそもラリー競技の規定にあわせて車両が設計されたランチア・ストラトス、フロントエンジンのファミリーハッチバックをミドシップに改造してしまったプジョー205など、各自動車メーカーが「好き勝手」できた時代。
今後同様の環境が生まれることはないと思われ、その意味では当時の変態カーがコレクターにとって魅力的なアイテムに映るのも理解できます。
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