内外装はまさにロックンロール
ロックバンド「シーザー」のベーシスト、デイル・スチュワートがカスタムしたホットロッドがバレット・ジャクソン開催のオークションにて出品される、とのこと。
なおロックスターとホットロッドとの縁は深く、かのジェフ・ベックも自らクルマをカスタムしてホットロッドを製作することでも知られます(ギター・ショップのジャケットはそれをよく表している)。
ホットロッドは自由の象徴でもある
なぜロッカーがホットロッドを愛するのかは不明ですが、ホットロッド、ロックともに「形にとらわれない自由の象徴だから」とも言われます。
そして今回のホットロッドもまた「形にとらわれない」カスタムの好例で、ベースは1903年モデルのフォード・モデルA(A型)。
言われてみるとたしかにモデルAっぽくもありますが、ほぼ原型をとどめておらず、その雰囲気は「スチームパンク」。※実際はマッドマックスをイメージした、とのこと
カスタムを担当したのは「クラシック・カー・スタジオ」で、エンジンはクライスラー製のHEMI V8(スーパーチャージド)へ、ブレーキシステムはリンカーンからの移植、サスペンションは調整式と各コンポーネントは「現代水準」に。
ルーフは「チョップ」され、ボディパネルは「金属むき出し」っぽい加工へ。
加えて真鍮っぽいゴールドを組み合わせてレトロな雰囲気を醸し出していますが、ある意味航空機っぽい印象も。
インテリアもスチームパンク風
このフォードA型「ホットロッド」のインテリアもまさにスチームパンク風。
メタルとレザーとが組み合わせられた内装を持っていて、まさに自由な発想で作られたことがわかりますね。
ステアリングホイールはこんな感じ。
細かいところにまで心血を注いだことが画像からひしひしと伝わってくるカスタムカーであり、オークションでは相当な高値となることが予想されます。
ほかにもある、ホットロッド化されたカスタムカー
なお、「ホットロッド」はカスタムのジャンルではあるものの、そう呼ばれるようになった由来は不明。
一説には「ホットなロードスター」を短縮したものという話もありますが、必ずしも「ロードスター」を指さないため、これはちょっと疑わしいところ。
そしてホットロッドのカスタム手法としては「オープンホイール」「トップチョップ」「デカいエンジンへのスワップ」が一般的。
先日はランボルギーニ・エスパーダをホットロッドにカスタムしてしまった車両も公開されていますね。
ホットロッドはまさに「自由」なだけに、ランクルをホットロッドにしてしまった人も。
そして1932年型フォードをホットロッドにカスタムしたクルマも存在。
驚愕の9.4リッターエンジンを搭載するという常識外れのマシンですが、こういった例を見てもホットロッドはやはり自由の象徴なんだろうなあ、と思います。
VIA:Autoclassic