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米にてブロンコの品質に問題があって納車大幅遅延!フォードは納車待ちの顧客に「ブロンコハンモック」を無償で送付しさっそく転売合戦が始まる

2021/09/12

米にてブロンコの品質に問題があって納車大幅遅延!フォードは納車待ちの顧客に「ブロンコハンモック」を無償で送付し早速転売合戦が始まる

| 問題の原因は「ハードトップ」。機能に影響はなく、しかし劣化が早く外観を維持できなくなる模様 |

フォードの対応は比較的早く、信頼を回復できたんじゃないかと思う

さて、日本ではフォード・ブロンコが正式に発売されないのでピンと来ませんが、アメリカでは納車の遅れがけっこうな話題になっている模様。

ちなみに納車遅れの原因は「ハードトップの不具合」なのですが、フォードはこの問題を解決するため納車済みの顧客に対してはハードトップを全て交換するという対応を行い、これから納車される顧客に対しては「対策が施されたハードトップが生産されるまで、納車をペンディング」することに。

この「対策済み」ハードトップは10月から生産される予定ではあるものの、納車済みの顧客から「順番に」振り分けられることになるため、10月になれば納車されるというわけでもなく、場合によっては「かなり長く」待たされる可能性もあるようです。

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フォードの対応は粋だった

そして今回フォードが(納車待ちの顧客に対して)取った行動が、フォードオリジナルの「ブロンコハンモック」の送付。

このハンモックは(アウターバンクスなど)ブロンコゆかりのロゴが記されたカッコいいキャリーバッグに収まっており、”hang in there.(がんばって)”というメッセージカードが添えられている、とのこと。

英語圏だと「ハンモック(Hammock)」と「Hang in there」が多少のシャレになっているのかどうかは不明ですが、このハンモックはブロンコのキャラクターを良く現したものであり、ブロンコが来たらどこかキャンプに行こうと思わせるノベルティでもありますね(ハンモックの語源は「Hang」とは関係なく、西インドの先住民、タイーノ族が使用していた”Hamaca”に由来するらしい)。

ちなみにこのハンモック、さっそく米オークションサイト(ebayなど)に出品され、けっこうな高値をつけているようです。

いったいハードトップの何が問題?

そこでブロンコのハードトップの問題について、フォードによれば「この問題はルーフの機能には影響しませんが、極端な水や湿気にさらされた場合、満足のいかない外観になる可能性があります。その結果、これまでに生産されたすべての2ドアおよび4ドアのブロンコのモールドインカラーハードトップルーフパネルを交換することを決定しました」。

この問題は7月に表面化し、「ルーフが継ぎ目で割れているように見える」「表皮からハニカムパターンが見える」という報告が相次いでおり、フォードは迅速にこれに対応したということになりますが、これについては「サプライヤーの問題」とのことで、「当社のサプライヤーであるベバストは、ハードトップルーフの生産を増やすために第2の施設を増設します。これは来年の第1四半期に稼働する予定です。さらに、ハードトップ・ルーフの生産能力を拡大するために、さらに多くの機会を検討しています」ともコメント。

これを見る限りでは、生産能力が不足し、そのために(急いで作ったかなにかの理由で)品質が低下したということになるのかもしれません。

もちろんこの問題はハードトップを持つブロンコのみに影響するので、フォードは「早く納車を受けたい場合はソフトトップへと変更するよう」という呼びかけも。※ただし2ドアの場合はもともとソフトトップが用意されていない

実際のところ、ソフトトップのブロンコを選んでも、「後付け」でハードトップを装着することができるそうですが、その場合は(現段階の対応では)自腹となるそうです(アタッチメントのみは無償でくれるようだ)。

なお、このハードトップを待っているうち、注文したブロンコのモデルイヤーが「2021から2022」へと変更になることもありうるといい、その場合でもフォードは(注文済みの顧客に対しては)値上げを行わないと約束していて、さらにはすべてのハードトップには無償で消音材を入れることとし、フォードのポイントを最大で1100ドル分還元したほか、ハンモックとは別にブロンコの限定ポスターを送付している、とのこと。

今回の騒動では相当なコスト支出を余儀なくされたとは思いますが、この費用はやはりサプライヤーに請求されるものと思われます。

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参照:Raceway Ford

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