フォードがマスタングに「GT4」を追加。
もちろんGT4規格に準拠した仕様となっており、この車両を購入してオーナーはレースに参戦することが可能。
おなじGT4カテゴリ向けの車としてはすでにポルシェ・ケイマンGT、BMW M4 GT4、マクラーレン570S GTが発表されていますが、いずれもレース仕様にモディファイされているということもあり、価格は標準仕様車の倍以上。
今回発表されたマスタングのエンジンは5.2リッターV8、トランスミッションは6速パドル式MT。
GT4カテゴリの中では比較的大きく、そして多きな排気量のエンジンを持つ車となりますが、欧州勢とどう戦ってゆくのは期待のかかるところ。
なお現時点でスペックや価格など詳細の発表はありません。
加えてこちらもフォードから出展されるマスタング。
全身をカーボンで覆ったもので、その迫力は特筆モノ。
一方こちらはパフォーマンスよりもルックスを重視した「カスタム車」の部類なのかもですね。
シボレーも今回のマスタング同様、カマロにおいて「ドラッグレース用」「ハンドリング重視」「見た目重視」など様々な用途に応じた車を市販車/コンセプトカーとして発表していますが、自動車の楽しみ方は「速く走る」以外にもいくつかあり(さらに言うと”速く走る”にも直線やハンドリングなど細分化できる)、それはカスタムやドリフトといった方向であるかもしれません。
そういった意味ではアメリカというのは「色々な方法で車を楽しむ」ことにメーカー自身、抵抗がないのでしょうね。
RSR and HostileホイールがSEMAに展示する車両を公開。
フォード・マスタングに自社のホイールを装着しており、このホイールは20インチサイズの鍛造マグネシウム。
マグネシウムホイールは非常に軽量ではありますが、傷がつくと酸化しやすい、価格が高価という欠点があり、なかなか一般には普及しないのが残念なところ。
マグネシウムホイールはアルミホイールよりも実に30%軽量とされるものの、ホイールに傷を付けないように気を配れる人、そしてマグネシウムホイールの特性を理解したオーナーさんにしか提供が難しいのかもしれません(それでも瀬尾製の改良は進んでおり、一部では標準採用される車も)。
その軽さはハイパフォーマンスカーにおいては相当に有効で、かつマグネシウムはアルミや鉄よりもダンピング特性に優れ、乗り心地も良いとされています(ぼくはマグネシウムホイールを使用したことがないので実際は不明)。
加えてレース界では採用率が高く、民生用でもBBSやレイズも製品化しており、古くはトヨタ2000GT、最近だとブガッティ・ヴェイロンが標準にてマグネシウムホイールを採用していますが、ヴェイロンはホイールの交換サイクルも指定されている、と言われます(つまり劣化する)。
今回マスタングに装着されるホイールのデザインはいかにもアメリカっぽいもので、HREにも通じる西海岸っぽいテイスト(アメリカではメッシュはあまり好まれないように思う)。
なおやはりマスタングは人気のようで、この車両もアイバッハのスプリングでローダウンされた上にボーラ製エキゾーストシステム、アルコン製のブレーキキットを装着。
グレーにブラックというカラーリングがナイスですが、米国では航空機(とくに戦闘機)を連想させるためにハイパフォーマンスカー(+カスタムカー)に好んで用いられるのかもしれませんね。
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SEMAに展示されるニューモデルですが、限定50台のみの生産です。
外装は大きくモディファイされ、ホイールはクロームメッキが施された20インチサイズへと変更。
エアロパーツについてはフロントスポイラー、リアウイング、サイドスカート、リアディフューザーを装着しており、エキゾーストシステムも交換されている、とのこと。
なおアップグレードパッケージも2種用意され、最も過激なものでは1500馬力にまでチューンできるそうで、この車を購入するような人であれば皆アップグレードパッケージを選択しそうですね。
フロントフードは大きく盛り上がりますが、その下にはバフ掛けされたカバーを持つスーパーチャージャーが収められ、この盛り上がりが「伊達」ではないこともわかります。
一方で室内はさほど変更されておらず、目立つのはブラックレザーとホワイトレザーで彩られたレカロシートくらい。
ちなみにトランスミッションは6MTのみで、これはいかにもアメリカらしい仕様ですね。