| 愛情と情熱さえあれば、世の中たいていのことはできるようだ |
これまでに何度か「タンク化」カスタムが公開されているが、このモデルTはなかなかのクオリティを持っている
さて、ドイツのショップ「オートヒーロー(AUTOHERO)」がテスラ・モデル3をタンクにコンバートするというトンデモ動画を公開。
ただし単なるお遊びというレベルを超えており、その加工技術や組み立ての段取りについてはむしろ驚かされる部分が多く、思いのほかクオリティの高い作品に仕上がっています。
さらにはそのタフさをさらに強調すべくウインチやルーフラック、そしてライトポッドなどが取り付けられていますが、玉に瑕なのは「キャタピラーが邪魔をしてドアが開かないので、乗降は(キャピラーをよじ登った後に)ウインドウから出入りする必要がある」ということ。
ここでこのテスラ・モデル3もとい「モデルT」がどうやって作られたのかを見てみましょう。
その設計や加工技術は「たしかなもの」だった
そこでなぜテスラをタンク化しようと考えたのかというと、テスラが悪路にてスタックして困ったことがあるため。
「やあみんな!テスラはノーマルのままだとオフロード走れないよな!」
「だから今日はテスラを最強のタンクに改造する方法を教えるぜ!まずはキャタピラーを用意してみよう!」
その後はまずテスラに取り付けるためのサブフレームの作成を開始(パイプを切断して溶接しスペースフレームを組みたてている)。
このフレーム(タンクレール)にスプロケットを取り付け・・・。
イメージを確認。
さらにはプーリーも取り付け・・・。
サスペンションも取り付けるという本格派。
以前にベントレーをタンク化した「コンチネンタルGT ウルトラタンク」なる改造車が登場していますが、それよりもヘビーデューティーな感じですね。
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更にチェーンを巻いて・・・。
ちゃんと走行するかテストを行います。
テスラ・モデル3にキャタピラーを取り付けてみよう
このタンクフレームとキャタピラーを1セット製作し・・・。
ドナーカーのテスラ・モデル3をパレットの上に載せます。
このパレットは車両とタンクフレームとの高さが一致するように用意されたもので、この段階では両者のマッチングを見ているようですね。
ただし実際には、テスラの出力軸(ドライブシャフト)を直接タンクフレームのスプロケットに接続し、それで車体を支えるわけではなく(それではハブが負荷に耐えられない)・・・。
サブフレームを組んでモデル3をその上に載せてタンクフレームを装着。
サブフレームとタンクフレームとが接続され、路面からの衝撃をサブフレーム側で負担する構造を持つようですね。
こちらはドライブシャフトとリダクション部との接続部。
完成するとこう。
もともとのタイヤ(4輪)を組み合わせて再利用しているところがナイス。
スゴい迫力だ!
ちなみにナンバーは「MODEL T」。
フォードが怒り出しそうな文字列ですね(フォードは、モデルEという商標をテスラが取ろうとしたとき、モデルTに発音が似ているからとしてそれを取らせず、そのためにモデル3という名称になった)。
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お披露目会は派手に行う
そしてこのテスラ・モデルTのお披露目会の様子も動画に収録されており、ここで紹介してみたいと思います。
こんな感じで炎が燃やされ・・・。
倉庫の中からドカンと扉を破ってモデルTが登場!
そしてまたファイヤー!
今回の動画では悪路を走行するところまでを紹介するに至りませんが、改めて「続編」が公開されるものと思われます。