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米調査会社「現時点の北米では、テスラのカリフォルニア州工場の生産効率が最も高い。近い将来、さらに30%ほど効率化される可能性もある」

2023/06/28

米調査会社「現時点の北米では、テスラのカリフォルニア州工場の生産効率が最も高い。近い将来、さらに30%ほど効率化される可能性もある」

| テスラは「生産効率の向上」を以前から最重要課題として掲げている |

たしかに生産効率の向上によって安価な製造コスト、高い利益率を実現できるのは間違いない

さて、テスラの生産効率は近年大きく注目を集めており、現在ではBYDそしてトヨタもその手法をベンチマークしているほど。

ただ、追ってくるものがいればさらに先に進むのがテスラであり、今回ミシガン州を拠点とするエンジニアリング・サービス会社、ケアソフト・グローバル・テクノロジーズが、テスラの工場(ギガファクトリー)への設備投資が将来的に最大30%削減される可能性があり、今後のモデル・アップグレードによってさらに大幅に改善される可能性がある、というレポートを提出しています。

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現時点においてもテスラの工場は「もっとも生産効率が高い」

このレポートによると、現在であってもテスラのフリーモント工場(カリフォルニア州)は高い生産性を誇っているとされ、トヨタのジョージタウン工場(ケンタッキー州)、BMWのスパータンバーグ工場(サウスカロライナ州)、フォードのディアボーン工場(ミシガン州)よりも1週間あたりの生産台数が多く、フリーモント工場の生産効率はは「北米ナンバーワン」。

ケアソフト・グローバル・テクノロジーズ社CEO、マシュー・ヴァチャパランピル氏は「テスラには、同じ車種のデザインであっても、毎年抜本的な改善を追求する企業文化があります」と述べており、たしかにテスラは常に改良を行っているため、見た目が同じでもその中身は全く異なるクルマへと変化しつつある、とも言われています。

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さらに同氏は「将来のテスラ各モデルの組立時間は25%改善され、工場の床面積は30%削減され、塗装工場の効率も改善される」と予測しており、つまりこれはさらに生産コストが下がることを意味しており、昨今のインフレを考慮すると「非常に大きな意味を持つ」とも考えられます。

加えて、テスラの工場では自動化が進んでおり、これもまた「人件費の上昇」という問題に悩まされることなく、低コストでクルマを作ることができるひとつの理由にもなりえるわけですね。

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そしてそういった自動化、効率化を達成する大きな要素が鋳造金型に溶けたアルミニウムを注入する高圧ダイカストマシン、ギガプレス。

このプロセス導入により、リアアンダーボディに代表されるアセンブリの複雑さが軽減され、必要な部品点数が大幅に削減されていますが、70個ほどのパーツにて構成されていたアッセンブリを「3個のパーツで」構成することができるようになると言われています。

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さらにケアソフト・グローバル・テクノロジーズは「トヨタbZ4Xの材料費と製造コストはモデルYに3年遅れている」とも指摘しており、しかしトヨタもこれを挽回すべく、つい先日大規模な(EV)修正計画を発表したばかりではあるものの、上述の通り、トヨタはじめ既存自動車メーカーがテスラのレベルに達したと思った頃には、テスラはまた「ずっと先」に行っているのかもしれません。

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テスラはモデル3に続き、モデルXもアップデート

こんな感じで絶えずアップデートを続けるテスラですが、現在「プロジェクト・ハイランド」と呼ばれる新型モデル3をテストしている最中で、さらに今回はテスラがモデルXに「グローバル・ヘッドランプ」なる新しいヘッドライトを導入する、との報道がなされています。

これはカリフォルニア州フリーモント工場にて生産中の車両を撮影したものですが、その名の通り「世界中の規格を満たすヘッドライト」だとされ、これを導入することによって国や地域ごとに異なるヘッドライトを設計したり製造したりする必要がなくなり、もちろんコストの低減に役立つものだと考えられます。

ただ、テスラのコストダウン=品質や機能の低下ではなく、実際にこのヘッドライトは「マトリクスLEDヘッドライト」としての機能を持つといい、消費者としても大きな恩恵を受けることが可能です。

なんだかんだ言われるテスラではありますが、こういったところを見ると「意外と消費者のことを考えている」こともわかり、今後もどんどん商品力を向上させつつもコストを下げてゆくことになりそうですね。

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参照:Automotive News

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