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サイバートラックに発売開始以降11ヶ月で5回目のリコール。テスラのリコールは「果敢に技術の限界に挑戦した結果」であり「無難を良しとしない」企業風土に起因する

テスラ

| つまり「挑戦し続ける企業」がテスラであり、多少の問題や失敗を恐れないのがテスラでもある |

この姿勢は巨大な、そして既存の自動車メーカーには到底マネができない

さて、テスラ・サイバートラックに発売以降(昨年11月のデリバリー開始から11ヶ月で)5度目のリコールが届け出られることに。

その内容としては「ソフトウェアの問題により、リアカメラのディスプレイが最大8秒間空白になる可能性がある(許容時間である2秒よりも6秒長く、後方視界に関する連邦自動車安全基準に準拠していない)」というもので、テスラとしては非常に珍しい部類となっていますが、例によって無線アップデート(OTA)にて不具合が解消されるといい、すでに対策ソフトウエアの配布が始まっていることも報告されています。

対象となるサイバートラックは27,185台

なお、リコールの対象となるサイバートラックは27,185台なのでけっこう多く、NHTSA(米国道路交通安全局)への届出内容だと「特定の条件下では、車両システムが完全にシャットダウンしないまま再起動を指示される可能性がある」とされ、ドライバーがバックしている間に”法律で義務付けられている2秒以内”にバックカメラの画像が表示されない場合があるのだそう。

ただしこの問題が「重要な事故を引き起こす可能性は低く、米国道路交通安全局自身も「数秒の時間が決定的な影響を与えることはほとんどなく、ドライバーは肩越しに後方を確認したり、ミラーを活用したりすることで、車両をバックし続けることができます」と述べており、対策の緊急性としてはさほど高くないようでもありますね。

とはいえ法律は法律でもあり、サイバートラックが安全基準に準拠していないことも間違いなく、テスラは9月12日に内部コンプライアンス監査の一環としてこの問題を発見し、その後数日間この問題を調査したのち、最終的にソフトウェアの問題に関連している可能性のある45件の保証請求と4件の現場報告を特定したとされ、9月19日から無線アップデートでの対処を開始済み。

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テスラは何かとリコールにて騒がれることがあり、しかしいずれの場合も驚くほど迅速に対応を行うことが多く、そのイメージとは裏腹に「安全に対してかなり真剣に取り組む企業」であるとも考えられ、「ソフトウエアで解決できる」問題ではなく物理的な修理が必要となる場合も同様です。

さらに言えばそういった数々のリコールはテスラが果敢にデザイン的・構造的・ソフトウエア的にチャレンジを行った結果に発生することも少なくはなく、つまりは「問題が起きないような普通の製品を作るのではなく、問題が起きようとも先進的な製品を作ろうとする」のがテスラであり、ここが多くの既存自動車メーカーとの決定的な違いなのかもしれません。

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