
| BYD、ヒョンデの勢いは一過性だと考えていたが、どうやら甘く見すぎていたようだ |
この記事のポイント
- 首位独走: メルセデス・ベンツが3,511台で圧倒的1位を維持
- EV勢の躍進: 中国BYDが前年比253.8%、韓国ヒョンデが261.8%と驚異的な伸びを記録
- 伝統ブランドの明暗: アルファロメオが復活の兆しを見せる一方、ジャガーなどが苦戦
- 市場全体の傾向: 合計台数は前年比94.2%と微減。高価格帯や電動化モデルへのシフトが鮮明に
2026年2月 輸入車登録台数ランキング:市場の勢力図が変わる?
2026年2月の外国メーカー車新規登録台数が発表され、全体の台数こそ17,351台と前年同月比で94.2%にとどったものの、その内訳を見るとこれまでの「ドイツ車1強」時代から、アジア勢のEV(電気自動車)や伝統派のスポーツブランドが火花を散らす、新しいフェーズに突入したことが伺えます 。
特に注目すべきは、数年前までランキング下位だった新興勢力の急浮上で、ここでランキング含む詳細を見ていきましょう。
【全35位】2026年2月 外国メーカー車(乗用車)登録台数ランキング
2026年1月からの累計台数順に、最新の市場シェアをまとめました。
| 順位 | ブランド名 | 当月合計 (台) | 前年同月比 (%) | 1月からの累計 (台) |
| 1 | Mercedes-Benz | 3,511 | 97.8 | 6,542 |
| 2 | BMW | 2,162 | 77.7 | 3,545 |
| 3 | VW (フォルクスワーゲン) | 1,912 | 67.4 | 3,440 |
| 4 | Audi | 1,601 | 111.3 | 2,669 |
| 5 | BMW MINI | 1,361 | 87.9 | 2,210 |
| 6 | Porsche | 913 | 87.5 | 1,889 |
| 7 | Volvo | 875 | 97.2 | 1,528 |
| 8 | Land Rover | 619 | 73.8 | 1,025 |
| 9 | Peugeot | 551 | 103.8 | 895 |
| 10 | Jeep | 458 | 63.4 | 769 |
| 11 | BYD | 439 | 253.8 | 595 |
| 12 | Renault | 270 | 106.7 | 463 |
| 13 | Fiat | 221 | 89.1 | 329 |
| 14 | Citroen | 186 | 93.9 | 318 |
| 15 | Alfa Romeo | 126 | 229.1 | 254 |
| 16 | Ferrari | 124 | 104.2 | 234 |
| 17 | Hyundai (ヒョンデ) | 89 | 261.8 | 160 |
| 18 | Lamborghini | 92 | 131.4 | 130 |
| 19 | BMW Alpina | 51 | 242.9 | 107 |
| 20 | Rolls Royce | 44 | 122.2 | 95 |
| 21 | Maserati | 36 | 72.0 | 71 |
| 22 | Aston Martin | 27 | 90.0 | 58 |
| 23 | Chevrolet | 24 | 70.6 | 55 |
| 24 | Bentley | 34 | 91.9 | 52 |
| 25 | ABARTH | 25 | 27.2 | 45 |
| 26 | Cadillac | 17 | 36.2 | 31 |
| 27 | DS | 18 | 51.4 | 30 |
| 28 | McLaren | 11 | 45.8 | 30 |
| 29 | Ford | 15 | 115.4 | 28 |
| 30 | Lotus | 2 | 6.3 | 10 |
| 31 | Dodge | 1 | 9.1 | 5 |
| 32 | Lancia | 2 | 200.0 | 5 |
| 33 | Chrysler | 2 | - | 2 |
| 34 | Autobianchi | 0 | 0.0 | 1 |
| 35 | Jaguar | 1 | 4.2 | 1 |
| (※累計台数順に掲載 ) |
市場分析:なぜ今、アジア勢とスポーツブランドが強いのか?
1. BYDとヒョンデ:EV普及期の「勝ちパターン」を構築
今月のトピックは何と言ってもBYD(前年比253.8%)とヒョンデ(同261.8%)の「大幅増」。
- BYD: 日本市場に特化したラインナップ拡充が功を奏し、すでにジープやプジョーの背中が見える位置まで浮上 。ここに軽規格の「ラッコ」のデリバリーが加われば、確実に「トップ10入り」するであろうポジションに。
- Hyundai: オンライン販売の定着と、IONIQシリーズなどの高いデザイン性が日本のアーリーアダプター層に刺さっているものの、本国でも比較的高価格帯に位置するモデルが多く、ここからの日本市場展開次第で明暗が分かれそう
2. アルファロメオの「V字回復」とプレミアム層の動向
特筆すべきはアルファロメオの前年同月比229.1%という驚異的な伸びで、新型モデルの導入や、ガソリン車の「駆け込み需要」ならぬ「希少価値」への再評価が進んでいる可能性も(ただ、短期的にはジュニアの導入による効果がもっとも大きいと思われる)。
また、フェラーリやランボルギーニといった超高級層も堅調で、富裕層の購買意欲が衰えていないこともわかりますね(もともとこれらは受注生産なので、いま納車されているのは1年あるいはそれ以上前に注文された個体が多いと理解)。
3. ドイツ御三家の「質的変化」
メルセデス・ベンツ、BMW、VWは依然としてトップ3を独占していますが、前年比では「微減傾向」 。
これは納期の正常化が一巡したことと、ユーザーがより個性的なブランド(ポルシェやアウディなど)へ分散し始めていることを示唆しており、「地味に危機」といった状態かもしれません。
まとめ:2026年の輸入車選びは「ブランド」より「ライフスタイル」へ
2026年2月のデータから見えるのは、「輸入車=ドイツ車」という固定観念の崩壊です。
自分の生活圏に充電インフラがあるならBYDやヒョンデ、週末のドライブに刺激を求めるなら勢いのあるアルファロメオやアウディといったように、ユーザーの選択肢がかつてないほど多様化しています。
特にBYDの勢いがこのまま続けば、2026年後半には輸入車TOP10の顔ぶれがガラリと変わる歴史的な1年になるかもしれません。
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参照:日本自動車輸入組合














