まさに先端技術の無駄遣い
中国にて発表されたミッドサイズSUV、「Bestune T77」のダッシュボードに日本のアニメに出てきそうな美少女がナビゲートするホログラムが装備されている、と話題に。
これは「ホログラフィック・インテリジェント・コントロール・システム」と題されたもので、キャラクターは3種類、コスチュームは5種類ある、とのこと。
美少女キャラへの音声コマンドは43種類
この美少女キャラクターは乗員の音声に反応するとされますが、ラジオの選曲や、友人に電話をかけたり、ワイパーを動かしたりといった指示ができるそうで、こんな感じでダッシュボードのセンターにキャラクターが表示される模様。
ただしホログラムといえど、(クルマの車格を考えると)実際はパネルに映像が投影されるようなものだと思われますが、動画などは公開されておらず、実際にはどういった映像や動きになるのかは不明です。
なお、「3種類」のキャラクターのうち、美少女はひとつのみ。
これを見ると、女子高生風のほか、なんとなく80年代アイドルのようなコスチュームも。
中国のことなので、課金すればこれが水着になったりするんじゃないかとも考えていますが、音声にてコマンド入力した際の返事も「はい、こ主人さま」の中国語版のようなものかもしれません。※中国語では「メイド」は「女僕」という
Bestune T77はこんなクルマ
これを発売した「Bestune」は中国最大手と言われる自動車メーカー、FAW(第一汽車)の新ブランド。
FAWはフォルクスワーゲン、トヨタ、ダイハツ、マツダ、アウディと合弁を展開しているものの、さすがにFAWブランドからこれを発売するわけにはゆかず、新ブランドのクルマにこの機能を投入したのかもしれません。
現在中国ではかなり新車販売の競争が厳しくなっていると言われ、各自動車メーカーは「あの手この手」で顧客を獲得しようと必死。
よって、こういった極端な例が出てくることになりますが、大手がこれをやってしまうとそのブランドに傷がつくことがあり、そのために「いつでも切り捨てできる」サブブランドを作っているのかもしれません(中国ではこういったビジネス手法は一般的)。
なお、T77のエンジンは1.2リッター4気筒ターボ、出力は143馬力。
トランスミッションは5速マニュアルもしくは7速デュアルクラッチとのことですが、「5速マニュアル」というのは今ではかなり希少ですね。
ボディサイズは全長4525ミリ、全幅1845ミリ、全高1615ミリ。
VIA:CARNEWSCHINA