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テスラのおかげでメルセデス、アウディ、BMWのセダンが売れず。平均でそれらは10%中古価格が下がり、3シリーズは20%、Bクラスは30%下落

2019/10/13

| 色々な意味で「テスラ恐るべし」 |

米ファイナンス会社、キャピタル・ワンによると、現在米国では急速にメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのセダンが価値を下げている、とのこと。
このキャピタル・ワンは自動車ローンを提供しており、そのために「買い替え事情」については明るいようで、同社の統計によれば「BMW 3シリーズの価値(売却価格)はこの1年で20%下がった」。
さらにメルセデス・ベンツBクラスは30%、ジャーマンスリー平均だと10%の価値現象が発生している、とのこと。

名付けて「ザ・テスラ・エフェクト」

そしてこの価値減少について、理由は非常に明確だとしていて、これは「テスラのせい」。
ジャーマンスリーのオーナーたちがテスラ・モデルS、モデルX、モデル3へと乗り換えており、そのために市場には「売却された」クルマがあふれることになり、結果として価値を下げているということになるようです。

そしてキャピタル・ワンいわく、この現象は「テスラ・エフェクト」。

このテスラ・エフェクトは無視できない状況に発展しており、これからは高級サルーン、プレミアムセダン、プレミアムコンパクトは「テスラに取って代わられる」ことで継続して価値を下げるだろうと予測していて、これはなかり深刻な事実だと言えそう。

新車販売状況においても、2017年の時点で「北米でもっとも売れているラージサイズのセダンはテスラ・モデルS」という状態で、つまりメルセデス・ベンツSクラス、アウディA8、BMW 7シリーズよりもテスラのほうが売れているということになりますね。

さらに欧州でも2018年には同様の事情となっていて、「誰もテスラを止めることができない」という状況に。

セダンは値下がり幅が大きい

なお、中古市場において一般にセダンやコンパクトカーは値下がりが大きく、それは「実用車」だから。
実用車という性質上、新車を経費で購入する場合も多く、中古セダンを選ぶ理由がさほどないということが値下がり傾向に輪をかけているようです。

反面、嗜好性の強いSUVやスポーツカー、実需のある4WDは価格が下がりにくいということになりますが、この現状を鑑みるに、今後まだまだ(ガソリンエンジン搭載)セダンの価値は下がると考えて良さそう。

もちろんこういった現状を各メーカーとも座して見ているわけではなく、アウディはe-tron、メルセデス・ベンツはEQ C、ジャガーはI-PACEを投入し、ポルシェはタイカンを発売。

ただし現時点では「一矢報いる」ことができたのはタイカンのみだと考えられ、まだまだテスラ一強の時代は続くことになりそうです。

これからはコンパクトカーの価値も下がる

そしてこれからはフォルクスワーゲンID.3、ホンダe、マツダの新型EVなどコンパクトクラスにおいてもEVが乱立。
さらに今後、ガソリンエンジン搭載車に乗れない地域/国が出てくることになると、ガソリンエンジンを積むコンパクトカーの価値も下がることになりそう。

もちろん、まだまだ「乗れる」地域、「欲しがる」人々も多いかとは思いますが、先進国での需要がなくなり、その他へと輸出するとなると「二束三文でまとめて」輸送することになると思われ、やはり価値が下がるのは間違いなさそうですね。

このあたり、電気自動車へと時代が切り替わるに際しての痛手ということになりそうですが、電気自動車の普及同様、「読めない」状況が続くことにもなりそうです。

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VIA: Capital One

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