ポルシェ・タイカンの受注は予定を大きく上回る水準で推移
ポルシェ北米の社長、クラウス・ツェルマー氏がロサンゼルス・モーターショー会期中にCNETに語ったところによると、「タイカンの予約は文字通り”溢れかえって”いる。予想を遥かに超える反応だ」。
以前にも欧州で受注好調だという話はあったものの、ポルシェは目標販売台数や受注台数を公開しておらず、よって「どの程度の受注があったのか」は現時点で全く不明です。
ポルシェの計画は今の時点では「かなり控えめ?
ちなみにテスラは2018年第3四半期において83,500台程度を販売し、うち55,840台がモデル3。
テスラでは現在モデル3の生産が本格化しており、今後加速度的に販売が伸びそうですが、興味の対象はポルシェがそれに「一矢報いることができるかどうか」。
タイカンそのものは「モデルSキラー」として企画されているものの、テスラの勢いを見るに「年間2万台」ではモデルSのおそらく1/3程度にとどまると見られ、ポルシェとしても”2万台というのは低めに見積もった数字」なのかも。
なお、ポルシェによるとタイカンをオーダーしている人の半数以上は「ポルシェを保有していない、また購入した経験のない」人々。
それらの人々が現在保有しているのは「テスラ」がもっとも多く、そしてBMWやアウディ、メルセデス・ベンツのサルーンが残りを占める、とのこと。
ちなみにフェラーリが「カリフォルニア」を発売した際、その受注の70%以上が「フェラーリオーナー以外」だったとされますが、それを考慮するとポルシェにとってのタイカンは「他のポルシェとは全く異なる性質を持つクルマ」なので、もっと「ポルシェオーナー以外」からの注文があっても良さそうだとは思います(ただ、ポルシェとフェラーリとでは販売台数に差があり、ジャーマンスリーのクルマを保有するような人々であれば、すでにポルシェを保有している/していた可能性が高くなりそう)。
なお、ポルシェはEVについてアウディと多くを共有し、アウディはつい先日e-tron GTコンセプトを発表したばかり。
これはタイカンの兄弟車とも言える構造を持ちますが、これについても前出のツェルマー氏は「例えばマカンはアウディと多くを共有するが、マカンのステアリングホイールを握れば、それが紛れもないポルシェであり、アウディとは異なるということがわかる。つまりはそういうことだ」と述べ、アウディとの競合は心配していないようですね。