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CO2、騒音に続いて「光」までもが規制対象に!EUにてロールスロイスの「光るマスコット」が禁止。「光るグリル」はOKらしい

2020/10/14

| そこまで規制しなくてもいいのでは |

さて、ますます締め付けが厳しくなる自動車業界。

CO2排出量、音量に続いて今回は「光」が規制対象となっており、EUにて新たに設定されたlight pollution regulations(光害条例)によってロールスロイスの名物オプションでもある「光るスピリット・オブ・エクスタシー」が今後使用できなくなる、とのこと。

なお、この規制は「今から販売される新車に限って」ではなく「すでに販売したクルマ」にもさかのぼっても適用されることになり、つまり現在(EUで)これを装着しているオーナーは「光らないスピリット・オブ・エクスタシー」への交換(もしくは光らないようにする加工)を余儀なくされ、ロールスロイスはすでにオプション代金を払ってこれを装着したオーナーに対して「返金を行う」と発表しています。

いったいどういった基準によって規制?

なお、今回この規制の詳細は明かされておらず、よって何を持って「光害」とするのかは不明です。

ロールスロイスの「光る」スピリット・オブ・エクスタシーは「すりガラスのような」表面を通して淡く上品に光るので、これがなんらかを幻惑したり迷惑になるようなことはないと思われますが、「誠に不思議な」規制でもありますね。

ちなみにロールスロイス・ゴースト(新型)はグリル内部が光るというオプションが用意されており、こちらについては今回規制の対象とはなっておらず、その基準はまったくもってナゾ。

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さらにBMWも「光るキドニーグリル」を導入していますが、ロールスロイス同様に規制対象外なのかも。

参考までに、日産の新エンブレムは「発光させることを前提」でデザインされていますが、場合によっては「欧州市場向けのみ、エンブレムが光らない」ということにもなりそうですね。

「スピリット・オブ・エクスタシー」にはこういった歴史がある

「スピリット・オブ・エクスタシー」とは、ロールスロイス各車のフロントグリルに取り付けられるマスコット「翼の生えた女性像」。

ロールスロイス自体は1906年に設立されていますが、この「スピリット・オブ・エクスタシー」が登場したのは1910年だと言われます。

これはロールスロイスの顧客であるジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏が自身のシルヴァーゴーストにふさわしいものをということで彫刻家に依頼して作らせたもので、モチーフは勝利の女神、ニーケとも言われていますね。※ニーケは「NIKE」命名のルーツでもある

その後ロールスロイスがジョン・ダグラス・スコット・モンタギュー氏と調整を行い自社の車にこれを装着するようになったことが始まりだとされており、つまりスピリット・オブ・エクスタシーは「ロールスロイスの考案」ではなく、顧客の考えたものが最初であった、ということですね。

こちらはちょっとセクシーな、スピリット・オブ・エクスタシーの動画。

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参照: Daily Mail

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