| 市販車もここまで来たかと驚かされる |
ブガッティ・シロンがここまで戦えるとは思っても見なかった
さて、これまでにも様々なドラッグレースを行ってきた英国Carwowですが、今回はなんとレッドブルのF1マシンとブガッティ・シロンとの加速競争を行なう動画を公開しています。
なお、この両者は「ドラッグレース最速」を目指して製造されたわけではなく、レッドブルF1はサーキットを速く周回するため、そしてブガッティ・シロンはより高い最高速を実現するため(加速性能はその結果ついてきたものだと言える)。
それでも一般のクルマとはかけ離れた高性能ぶりを発揮する両者の勝負を見てみましょう。
レッドブルF1の重量はブガッティ・シロンの1/3
まずは両者のスペックを見てみたいと思いますが、レッドブルF1(RB7)は2.4リッターV8エンジン(750馬力)を搭載し、車体重量はわずか650kg、駆動輪はもちろん後輪のみ。
一方のシロンは8リッターW16エンジン(1500馬力)を搭載し、車体重量は1,995キロ、駆動輪は4輪すべて。
もちろんパワーウエイトレシオではレッドブルF1のほうが優れるものの、シロンは4WDであるということを考えると、意外にいい勝負になるんじゃないかという気もしてきますね。
実際に走ってみたらこうなった
そして実際にドラッグレースを走ることになりますが、Carwowホストであるマット・ワトソンがコクピットに収まるとこんな感じ。
ただし実際にRB7をドライブするのはレッドブルのスタッフです。
その後ドラッグレースは3度に渡って行われますが、いずれも(当然といえば当然ですが)レッドブルRB7の勝利に終わります。
ただしスタートではシロンのほうが勝る場面もあり、しかしその後の加速は圧倒的にRB7が優れる模様。
タイムでいうと、レッドブルRB7がゼロヨン9.2秒。
対するブガッティ・シロンは9.6秒。
この数字を見ても、圧倒的な差ではなということがわかりますね。
なお、この後は時速50マイルからのローリングスタート、そしてフルマイルを走っていますが、F1マシンは最高速を追求するためのクルマではなく、よって超高速域になると強力なダウンフォースによってブガッティ・シロンに抜かれる場面も。
動画を見るまではレッドブルRB7の圧倒的な勝利を予想していたものの、「市販車もここまでの性能を持つに至ったのか」と驚かされます。
ただしこの動画の本当の価値は「勝敗がどちらにあるのか」を決するよりも、両者のエンジンサウンドを聴かせてくれるところにあるのかもしれません。
ブガッティ・シロンとレッドブルF1マシンとが加速競争を行う動画はこちら
参照:carwow