| 出庫にかかるのは2分強、ちょっと不便だが土地がないので仕方がない |
やはり大都市に住むにはそれなりのお金がかかる
さて、モナコ、ロンドン、香港とならんで世界で最も地価が高いと言われるニューヨーク。
地価が高いということは「不動産面積が限られている」ということにほかなりませんが、その土地面積を有効に活用するために(ニューヨークの)デベロッパーが最近活用しているのがこの「立体駐車場」。
これは一般に「ロボ・パーキング・ガレージ」とも呼ばれており、今回その驚きの価格、そして内部構造が公開されています。
ニューヨークのロボ・パーキング・ガレージはこうやって作動する
そこで今回公開された動画を見てみると、まずは建物内にあるガレージのエントランスに到着。
シャッターの前までクルマを寄せて・・・。
一旦クルマを降りて無線IDタグを使ってアクセスのロックを解除し、その後ボタンを押すと、下の階から空のパレットが上がってきます。
パレットが到着し、シャッターが開いた後にそこへ乗り入れ・・・。
停止表示が出るまで前進させるのは日本の立体駐車場と一緒ですね。
カメラが車をスキャンしてドアやトランクが閉まっていることを確認し、問題なければパレットごとクルマが地下へ。
ガーっとさらに地下へと降りていって・・・。
今度は前後方向に移動。
割り当てられたスペースに到着すると横へスライドし・・・。
収納完了。
出庫にかかるのは2分10秒
そしてクルマを出すときには無線タグをかざし、認識された後にボタンをプッシュ。
そうすると入庫時とは逆の手順でクルマがパレットごとに上がってきて・・・。
シャッター前に到着。
それにかかる時間は約2分10秒(ぼくはせっかちなのでこんなに待てない)。
動画を見ていると結構な台数が収納されており、よって何人かクルマを出す人がいればかなりの時間を要することになりそう。
加えて「入り口と出口」は同じ場所にあるように見えるので、出庫が続いたりすると「いつまで経っても入庫できないんじゃないか」と思ったり。
そして驚くべきはこの駐車場の権利を購入する価格が30万ドル(約4150万円)~59万ドル(8150万円)ということ。
もちろんこのマンションの居住者に対して販売されているものですが、マンションの部屋は「数億円」、そして駐車場の管理費用は毎月150ドル(約2万円)だと紹介されています(それでも現在米国では、不動産価格の値上がりを背景に、こういった機械式立体駐車場が増えているらしい)。
なお、駐車場の価格に差があるのはクルマの大きさや重量によるものだとされ(EVだと35万ドル~)、しかしハマーEVのような大きなEVはそもそも対応不可能かもしれません。
これから建設される機械式立体駐車場であれば、「スーパーヘビー級」EVにも対応しそうですが、ガソリン時代に設計されたものだと、テスラ・モデル3あたりのEVでも収納できない可能性があり(これは日本でも同じ)、設備を入れ替える必要が出てくるなど様々な問題が生じることになりそうですね。
アメリカの機械式立体駐車場が動作する様子を収めた動画はこちら
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参照:CNBC Prime