| 生産わずか3(4)台の超軽量仕様 |
アストンマーティンDB4GTザガートが競売に登場。
生産はわずか19台のみと言われますが、その中でも”DP209”超軽量仕様(3台もしくは4台が製造)となっており、この個体「2VEV」はF1で2度、インディ500でも勝利したジム・クラークがドライブした車体そのもの。
なんと50年間も同じオーナー一族に所有されてきたとのことで、見るからに「膨大なコストと手間をかけて」維持されてきたことがわかります。
アストンマーティン自らの手でレストア済み
現役時代にはフェラーリ250GTO、フェラーリ250GT SWBとのクラッシュも経験しているものの、これまでに何度か受けたレストアにて状態は完全に修復済み。
最近のレストア履歴だと1990年台半ばにアストンマーティンのファクトリーで受けたものが記録されており、アストンマーティンによって「身元保証」がなされているとも考えられます。
なお上述のフェラーリ250GTOとのクラッシュは1962年のグッドウッドでのことだそうですが、今回オークションに出品されるのもそのグッドウッドにて(グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて開催されるオークションに登場)。
その間じつに56年ということになり、当時はまさか56年後にこうやって完璧な姿で姿を現わすことになろうとは、そして英国車史上最高額での落札が予想されるようになるとは想像もできなかっただろうと思います。
なお、別のアストンマーティンDB4GTザガートは2年前にRMサザビーズ開催の競売にて16億円で落札されていて、他の高額落札車だと1956年製アストンマーティンDBR1が25億円、ジャガーD-Typeが24億円で落札されたことも。
ただし今回のDB4GTザガートはその来歴そしてコンディションを鑑みるとこれらの記録を超えるだろう、と見られています。
なお、「GT」の付いていないDB4ザガートは以前に「森の中から」発見されたことも。
とにかくジャガー、アストンマーティンは「高額落札の常連」として知られ、今回は「どこまで上がるのか」に注目したいところです。
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