V12ヴァンキッシュのプリプロダクションモデルを使用し、ザガートが一台だけ製造したワンオフモデル
イタリアにて、世界に一台しか存在しない、「アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ロードスター・ザガート」が目撃に。
アストンマーティンは初代ヴァンキッシュを6年間(2001-2007年)生産していますが、その期間中に生産されたのは「クーペのみ」。
つまり公式にオープンモデル(アストンマーティンの場合は”ヴォランテ”と称する)は作られていないということになりますが、アストンマーティン自らが、ヴァンキッシュのプリプロダクションモデルをザガートに依頼してオープンボディへとコンバートさせたのがこの一台だそう。
アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ロードスター・ザガートは欧州と米国とを行ったり来たり
このアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ロードスター・ザガートは2004年のジュネーブ・モーターショーにて展示され、その後モンタレー・カーウィーク開催中にペブルビーチにて一般公開されることに。
その後この個体はイタリアへと持ち込まれ、さらにその後アメリカへ。
そしてアメリカ人オーナーはおよそ10年間乗ったのち、2015年にオークションにて欧州のオーナーへと売却した、とされています。
リアフェンダーは大きく盛り上がり、そしてテールランプは「丸型」へ。
もともとのV12ヴァンキッシュが持つテールランプは「横長」デザインなので、大きくその印象が変わっているということになりますね。
なお、アストンマーティンとザガートとの関係性は深く、二世代目のヴァンキッシュ(2012-)においてもザガートとのコラボレーションモデルが存在。
こちらは通常のヴァンキッシュですが、テールランプはこんな感じ。
そしてそのヴァンキッシュをザガートがカスタムした「ヴァンキッシュ・ザガート・スピードスター」はこんな感じ。
このヴァンキッシュ・ザガートシリーズは「クーペ」「ヴォランテ」「スピードスター」「シューティングブレーク」というラインアップを持ち、いずれもテールランプは「丸」。
つまり、ザガートは「丸」テールランプを好んで用いる、ということになりますね。
そしてこのアストンマーティン・ヴァンキッシュ・ロードスター・ザガートについては、リアバンパー下部にある(おそらく)バックフォグも「丸」。
面白いのはナンバープレートで、トランクリッド上にあるナンバープレート設置スペースの形状に沿ったカットを持っています。
日本だとナンバープレートの形状変更はできないものの、欧州だと「番号が表示されていれば」ある程度の自由度があるのかもしれません。
ちなみにフロントのデザインはほとんど変更がないようですね。
フロントフェンダーにも多くな変更は見られず、しかしウインカーレンズがホワイトに、そしてザガート(ZAGATO)を示す「Z」のバッジが付与されています。
VIA:Autogespot