| 標準仕様のヴァルキリーでもF1マシンに比較し95%の速さ、そしてサーキット走行専用モデルではF1よりも速い |
2016年のF1ワールドチャンプ、ニコ・ロズベルグが、スイスにあるアストンマーティン最大のディーラー、アストンマーティン・ザンクトガレンを訪問。
そしてディーラー内を紹介しつつも究極のハイパーカー「ヴァルキリー」をディーラー専用コンフィギュレーターにてカスタマイズ。
ニコ・ロズベルグ自身はヴァルキリーをオーダーしていないものの、やはりこういったことが許されるのはニコ・ロズベルグならではだと思います。
ちなみにニコ・ロズベルグはメルセデスAMG Oneについてはすでにオーダーを入れており、こちらについては、自分のクルマの仕様を決める過程を動画にて公開していますね。
アストンマーティン・ザンクトガレンはこんな感じ
そこでまずはアストンマーティン・ザンクトガレンですが、田園風景というか郊外にぽつんと建っていて、その外観は北欧建築っぽい、ガラスを多用した明るいつくりを持っています。
美しいファクトリー内にはクラシックカーも。
ショールーム奥にはエレベーター式のガレージも。
2Fはこんな感じ。
様々なオブジェ、そしてバイク等が置かれています。
ディーラーというよりは、カーエンスージアストの「自宅」のようですね。
アストンマーティン・ヴァルキリーは人類史上最速のクルマ?
そしてひとしきりくつろいだ後にはヴァルキリーのカスタマイズを開始。
説明を受けながらディーラー内にあるカーコンフィギュレーターを使用して仕様を決めてゆきます。
なお、アストンマーティン・ヴァルキリーは150台限定のハイパーカーで、もちろんすでに完売済み。
1台あたり約5億円という高額にもかかわらず購入希望者が殺到し、アストンマーティンが「900台くらいは売れたはずだ」とコメントしたことも。
アストンマーティン「ヴァルキリーの”150台限定”は少なすぎた。900台は売れたはずだ」。”売り逃した”750台は合計で3750億円に
もちろんヴァルキリーは「完全オーダーメード」。
シートについても購入者の体型に合わせて採寸を行うという手法を採用しています。
なお、ヴァルキリーの外観が宇宙船のようだということで「月の石」を砕いて塗料に混ぜるという仕様を選んだオーナーも報じられていますね。
そして驚きなのが、ヴァルキリーをオーダーしたオーナーの25%が「スペアのエンジン(2200万円!)」をオーダーしており、つまりこれは文字通り「予備」。
これらオーナーはヴァルキリーを飾っておくために購入したのではなく、サーキットをバリバリと走行させるつもりだということになりそうです。
さらに驚かされるのは、複数のオーナーが「予備のエンジンを2基以上」オーダーしていて、その目的としては「ひとつはコーヒーテーブルとして使おうかな」というものだと語られています。
なお、ヴァルキリーに積まれるエンジンは単体で1013馬力を発生し、自動車史上「もっとも高い」出力を誇る自然吸気エンジンだとされていますね。
アストンマーティンがヴァルキリーに使用される「1013馬力」エンジンを公開。自然吸気では自動車史上最高の出力を誇るユニットを見てみよう
そしてそのパーフォーマンスもおそらくは「市販車最速」。
標準仕様のヴァルキリーですら「現代のF1マシンに比較して95%の速さ」を誇り、オプションのトラックパックを装備すると「97%」に、そしてサーキット走行専用の「AMR」になると完全にF1マシンを超える速さになる、とのこと。
【動画】アストンマーティンがヴァルキリー向けに「8%速くなる」トラックパック、純金オプションなどを公開。徐々にその全容が明らかに
この「ヴァルキリーAMR」については、訓練を受けていないと失神するほどの速ささとされており、実車が発表され、レビューが登場するのが今から楽しみでなりません。
VIA:Nico Rosberg