| おまけにスタイリッシュで豪華とくれば”売れないわけがない” |
アストンマーティンはついに待望のSUV、DBXのデリバリーを開始していますが、そこで登場するのが様々なレビュー動画。
これまでにも何本かカーメディアによる動画が公開されているものの、今回初めてその加速性能を試す動画が公開されています。
なお、両者の共通点としては「4リッターV8ツインターボ」「4WD」「クーペスタイルSUV」「AT」といったところ。
ちなみにランボルギーニ・ウルスの日本国内価格は2653万円、アストンマーティンDBXの価格は2299万5000円に設定されており、価格的には「コンパクトカー一台分」くらいの差があるようです。
両者のスペックはこうなっている
そこでこの二者のスペックですが、まずはアストンマーティンDBX。
エンジンは4リッターV8ツインターボ/550馬力、0-100km/h加速は4.5秒、車体重量は2,245kg。
対するランボルギーニ・ウルスのエンジンも4リッターV8ツインターボ/650馬力、0-100km/h加速は3.6秒、車体重量は2200kg。
こうやって見るとウルスの方が軽く、そして100馬力もパワフルであり、そう考えると「割安なんじゃないか(コストパフォーマンスが高い)」とも思えます。
ただ、両者を見比べた時、インテリアにおいてその方向性の差が大きく現れていて、アストンマーティンDBXのほうが「豪華で快適」志向を強めているようですね(一方でウルスはスポーティ)。
実際に走ってみたらこうなった
そして実際に走ってみた結果ですが、意外やアストンマーティンDBXは速いんだな、という印象。
もちろんランボルギーニ・ウルスの勝利に変わりはないものの、その差が思ったほど大きくなかった、ということですね。
数値的なものを見てみると、0-100km/h(0-62マイル)加速はウルスが4.2秒、DBXが4.48秒。
DBXはメーカー交渉値よりも0.02秒速いものの、ウルスは0.6秒も遅いタイムです。
ただ、他の動画ではちゃんとカタログ値通り、もしくはそれよりも速いタイムが出ているので、今回のウルスはタイヤがヘタっていたり「本調子ではなかった」のかも。
なお、ゼロヨンタイムはアストンマーティンDBXが12.52秒、ランボルギーニ・ウルスが12.38秒という数字を記録していて、こちらも2車間でかなり近い数字です。
アストンマーティンは「DBX頼み」
現在、アストンマーティンの経営はかなり「厳しい」状況となっていて、販売台数が極端に落ち込んでいる、と報じられます。
そんな中で唯一の明るい光が「DBX」ですが、これが売れれば「持ち直す」ことができ、しかし売れなければ開発費を吸収できず「さらに苦しい」状況へと陥りそう。
ただ、数々のレビューを見たり、相当に高い運動性能を持つということを考えると、まず「売れないということはないだろう」と思われ、DBXはアストンマーティン復調の立役者となるかもしれませんね。