>アストンマーティン

【動画】なぜ「ブルドッグ」がロンドン市内に?世界に一台のみ、アストンマーティンが世界最速を目指しながらも発売されなかった幻のクルマが路上を走る

【動画】なぜ「ブルドッグ」がロンドン市内に?世界に一台のみ、アストンマーティンが世界最速を目指しながらも発売されなかった幻のクルマが路上を走る

| 思っていたよりもアストンマーティン・ブルドッグは先進的だった |

コストが高くなりすぎて発売できなかったという話にもうなずける

さて、アストンマーティンは「同社史上初」となるミドシップスポーツ、ヴァルキリーの生産を開始したと発表しており、その後には「ヴァルハラ」「新型ヴァンキッシュ」というトリオにてミドシップラインアップを完成させ、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンに挑むと言われます。

ただ、市販車としてリリースされるミドシップカーはヴァルキリーが「初」ではあるものの、アストンマーティンは遡ること1979年にコンセプトカーとして「(ミドシップレイアウトを採用する)ブルドッグ」を発表しており、これは当時「たった一台のみ」が生産されたという幻のクルマ。

世界に一台、幻のミドシップ・アストンマーティン「ブルドッグ」!現在のオーナーがレストアを行い、速度記録に挑戦すると発表

| 当時アストンマーティンは322km/hを目指したが、307km/hまでしか届かなかった | アストンマーティンは世界有数のハイパフォーマンスカーメーカーの一つですが、これまでに市販してきたクルマは ...

続きを見る

現在は新しいオーナーのもとでレストアが完了

そして今回、そのアストンマーティン・ブルドッグがロンドン市内にて目撃されていますが、そのブルドッグが存在する一角だけが未来のようだと話題に。

ブルドッグのデザインは1960年代の初代DBSやラゴンダ・シリーズ2をデザインしたウィリアム・タウンズ氏で、全長は4724ミリ、そして全高は非常に低い1092ミリ、搭載されるエンジンは5.3リッターV8ツインターボ。

出力は600馬力、後部視界確保のためにリヤビューモニタを備えるという「現代的な装備を誇る」ことも特徴のひとつ。

15

当初15~25台程度を限定生産する予定であったそうですが、その製造コストがあまりに高いために生産が見送られたという経緯がある、とも報じられています。

なお、アストンマーティンはこのブルドッグにて世界最高速を狙おうとしたことがあり、1979年のテストでは時速307キロをマークしているものの、残念ながらターゲットの322km/hには届かず。

しかしながら現在の所有者である「クラシック・モーター・カーズ(英国)」がブルドッグをレストアし、当時のアストンマーティンが目指した322km/hを達成すると昨年に発表していて、そして(周囲に停まっているクルマから判断して)今回の動画の舞台こそがクラシック・モーター・カーズのショールーム前なのだと思われます。

9

アストンマーティン・ブルドッグはこんな仕様を持っている

今回、ユーチューバーのTheTFJJ氏はそのブルドッグの細部を捉えており、これまで明らかでなかった部分も動画に納められることに。

ちなみにこのブルドッグの資料はアストンマーティンも紛失していたようで、クラシック・モーター・カーズはレストアに際し、「誰でもいいので、このクルマについての情報を持っている人は提供してほしい」と問いかけたことも。

18

見たところドアノブに相当するパーツはなく、かわりにフロントフェンダーに取り付けられているリッドを開き、その中にあるスイッチを操作することでドアが電動にて開くもよう。

17

そしてブルドッグに乗り込む英国紳士(アメリカのスーパーカー/ハイパーカーオーナーとはまったく服装が異なるようだ・・・)。

16

ちなみにボディとフロントウインドウ、ボディとサウドウインドウ、ヒンジなどは徹底してフラッシュサーフェス(モールによる段差が非常に小さい)。

これはもちろん最高速を目指したがための装備であり、ドアノブが存在しないのも、ホイールにエアロカバーのような物体が装着されているのも同じ理由だと思われます。

14

リアスポイラーは「板」が車体に対して垂直に取り付けられるという「当時っぽい」仕様。

20

インテリアはアストンマーティンらしくエレガント、そしてデジパネっぽいメーターも見えますね。

6

シートはかなり肉厚。

ミドシップレイアウトのため、シート後方には「ほぼスペースがない」もよう。

5

そしてシート後方にあるのは巨大な5.3リッターV8ツインターボエンジン。

7

アストンマーティン・ブルドッグが路上を走る

その後はアストンマーティン・ブルドッグを始動させ、わずかですが路上を走行。

ドア開口部はかなり大きく、乗り降りはさほど苦労を要しないのかもしれません。

4

ちなみにヘッドライトは・・・。

2

フロントフードが「陥没」することによって出現!

いわば逆リトラクタブルヘッドライトともいうべき構造で、これはおそらく「この高さにライトを持ってこないと合法に登録できず、しかしこの高さで路面を照らそうと思うと、この方法しかなかったため」だと思われます。

3

そしてドアを自動にて閉じながら走行する様子はまるでSF映画のよう。

19

そのサウンドはレーシングカーのように機会的かつ直接的なノイズを発しており、吸気音もかなりのレベルです。

1

ちなみにこのアストンマーティン・ブルドッグの後ろに停まっていたのはビッザリーニ5300GTストラーダに・・・・。

8

フェラーリ250GTOやランボルギーニV12エンジンを設計した「ビッザリーニ」の名が現代に復活!中心人物は前アストンマーティン重役

| 日本だとビッザリーニと言われてもピンと来ないが、欧州だと相当に高い知名度があるようだ | アルファロメオやフェラーリにて自動車やエンジンの設計に関わり、「天才」とまで呼ばれたジオット・ビッザリーニ ...

続きを見る

世界に9台のみしか存在しない、ベントレー・コンチネンタルGTザガート。

13

ルーフはザガートならではのダブルバブル、そしてテールランプ含むリア周りが当時のザガート風ですね。

12

世界に一台のみ!「最後のMT搭載V12フェラーリ」、599をベースにした”599 GTZ Nibbio ザガート”が1.6億円で販売中

| 世界に一台、マニュアル・トランスミッションを持つフェラーリ599GTBベースの「599GTZ Nibbio Zagatoが販売中 | 2007年に9台のみが製造されたといわれる、フェラーリ599G ...

続きを見る

アストンマーティン・ブルドッグがロンドン市内を走行する動画はこちら

参照:TheTFJJ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->アストンマーティン
-, , , , , ,