ジャガーが「当時、諸事情で予定した台数を生産できなかった」XKSSを現代に入って生産し大きな成功を収めていますが、アストンマーティンも同様にDB4 G.T.の生産を「再開」すると発表。
これによると1959年に75台のみ生産されていたDB4 G.T.に25台を2017年に追加する、とのこと。
当時の新車価格はおよそ70万円ほどですが、当然貨幣価値の異なる現代では1億2000万円のプライスタグを提げることに。
なお製造にあたっては当時の設備がないため「ゼロから」開始するため金型、治具までも新規に生産する必要があるそうです。
エンジンも当然当時のままの6気筒(ウェーバー製ツインチョークキャブレター)を新たに設計し、当時と同じ331馬力を発生する模様。
トランスミッションは4速ギアボックスを採用し、LSDも装備するなど「どこまでも」オリジナルに忠実。
ボディはアルミ製チューブラーフレームにアルミ製のパネルと組み付ける構造で、これも当時と同じ製法だそうです(ただし精度の計測には最新のデジタル機器を使用)
ただ残念ながらこの車は公道では走行できないとのことで、しかし代わりにFIA規格に準拠したロールケージ、シートベルト、消火器などを装備し、ヒストリックカー・レースなどに出場できる、とのこと(さすがにこの車で走るのは相当な勇気が必要になりそうですが)。
ちなみにこの「追加モデル」のシャシーナンバーには当時製造されたDB4 GTから続くナンバーが振られるとのことで、名実ともに当時のDB4GTと同じシリーズと考えることができそうですね。
現在はヴィンテージカー/クラシックカーブームなので、こういったビジネスは今後盛んになってくるのかもしれません。
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https://www.youtube.com/watch?v=UuGPl1CBPJA