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ベントレー「2025年発売、初のEVは1,400馬力になるかも。ただ、そうなると加速が速すぎて吐き気を催すだけなので、加速レベルを調整できるようにしようと思う」

2022/05/19

ベントレー

| ベントレーは自動車メーカーの中ではかなり早い段階からEV発売を目指していたが、未だそれは実現していない |

ベントレーは様々なジレンマを抱えているようだ

さて、ベントレーはオール電動化、そしてカーボンニュートラルに向けて大きく舵を切り、2025年以降は(2030年までに)毎年EVを発表し、さらに2030年にはポルシェとともに”業界最速”にてカーボンニュートラルを目指すという計画を発表しています。

そして今回、ベントレーのCEO、エイドリアン・ホールマーク氏が語ったのが「2025年に先陣を切って発売されるベントレー初のEVは、1,400馬力にも達する可能性がある」ということ。

ベントレーが自社のEVの出力についてコメントしたのはこれが初だと認識していますが、さすがに1,400馬力というのには驚かされます。

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その加速は速すぎて不快

そしてもうひとつエイドリアン・ホールマークCEOが語ったのは「1,400馬力によってもたらされる加速は、はっきり言って(速すぎて)不快であり、吐き気を催すだけに過ぎない」ということ。

たしかにそれは容易に想像できるものでもあり、ベントレーはその対策として「加速レベルを調整可能な機能を設ける」という案を検討しており、これによって0−100キロ加速が1.5秒にも2.7秒にも調整できるとコメントしていますが、こういった「調整」が容易にできるのも電気自動車ならではなのかもしれません。

なお、「速すぎて不快」というからには、すでに走行可能なプロトタイプが製造され、その不快な加速を(エイドリアン・ホールマークCEOが)体験したと考えてよく、現在ベントレーでは2025年の発売に向けてEVの開発が着々を進んでいる状況なのだと思われます。

ただし現在のところ、このEVのボディ形状についてわかっていることは非常に少なく、情報が提供されているのは「SUVもしくは車高の高いセダンになる」ということくらい。

この「車高の高いセダン」については「ミニバンとワゴンの中間」のようなボディ形状とともに、EV世代の一つの流行になりそうで、EVならではのメリットをもっとも活かせるボディ形状として注目を集めることになりそうです。

ちなみに価格帯については将来的に、ミュルザンヌに近いものも出てくるとも(ベントレーが)コメントしていて、逆に考えると「それ以下」のラインアップもるということですね。

ベントレーは早い段階からEVに取り組んでいたが

なお、ベントレーは自動車メーカーの中でもかなり早い段階からEVの発売を目指しており、2015年頃には「ハイブリッドモデルを発売するのは時間と開発費の無駄なので、ハイブリッドを飛び越えてイキナリEVに行く」とコメントしています。

その割にはまだEVを発売できておらず、ハイブリッドを発売することでお茶を濁している感が拭えなくもないですが、過去にはEXP100やEXP 12 Speed 6eといったEVコンセプトを発表したことも。

ただしこれらはいずれもベントレーが最初に発売するEVのボディ形状である「SUVもしくはハイライダーセダン」とは程遠く、なかなか理想と現実との乖離を埋めることができないというジレンマも感じさせられますね。

ちなみにEXP100は「ベントレーが本当に作りたかったクルマがコレ」だと紹介されているものの、実際には「SUVなどの車高の高いモデル」でなければ消費者に対する訴求ができず、このXP100が実現するのは(最初のEVが2025年に発売された後)もう少し痕のこととなりそうです。

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参照:Automotive News Europe

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