| 地域別だともっともベントレーが売れたのはアメリカ、それに次ぐのは中国 |
やはり中東でのベントレー人気も根強いようだ
さて、現在自動車メーカー各車が2021年のの業績を相次ぎ発表しているところですが、ベントレーは「その歴史上、最高の売上を記録した」と発表。
コロナウイルスの蔓延やチップ不足という逆風の中でこの記録を達成したことは非常に高く評価でき、それだけベントレーに対する需要が強かったということになりそうです(ベントレーには数々の高級装備があり、そのぶんチップをかなり使用しそうではあるが、それでもうまく対処したのだろう)。
数字的なものだと、2021年を通じて過去最高の14,659台を販売し、これは2020年に販売した11,206台(それ自体が当時の最高記録だった)を31%上回り、つまり2年連続で「過去最高を更新」したということですね。
ベストセラーはベンテイガ
なお、ベントレーは今回各モデルごとの数字を発表していないものの(ただし比率からおおよその台数は推測できる)、「トップセラーはベンテイガであった」ことについては言及済み。
とくにハイブリッドモデルの人気が高かったとコメントしており、全体の販売における40%を占めた、とのこと。
そしてコンチネンタルGTの売上も上昇てベントレーの売上の33%を占め、クーペモデルとコンバーチブルモデルの比率は60/40%だといい、フライングスパーの販売台数は全体の27パーセントだと報じられています。
これを見るに「やっぱりSUV」が最多ではあるものの、ポルシェのように「60%くらいがSUV」というわけではなく、まだ「それぞれのモデル間で健康的に人気を分けている」ということもできそうですね(販売期間によっては、コンチネンタルGTがトップを獲得したこともあった)。
販売地域別だとアメリカがベントレー最大の市場であり、2020年から39%増となる4,212台の販売を占めることとなっていますが、これに続くのが中国で、前年比40%増の4,033台を販売しています。
次いでヨーロッパの2,520台、アジア太平洋地域の1,651台、英国の1,328台、中東での915台、という具合。
ベントレー モーターズの会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマーク氏は「2021年も予測不可能な年でしたが、大きな逆風を乗り越え、販売実績の躍進を確認できたことを嬉しく思っています。これは、当社のブランド力、オペレーションの卓越性、世界的な需要の強さ、そして当社の戦略的優先事項の確証を示すポジティブな兆候です」とコメントしており、現在のところ受注も好調だと伝えられるので、しばらくはベントレーの快進撃が続きそうですね。
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参照:Bentley