ベントレー初となるEVの発売が2025年から2026年に後ろ倒し！ポルシェとアウディのEV発売計画も遅れており、どうやらソフトの開発が進んでいないようだ

｜ ベントレーは「これは大きな問題ではない」というが ｜

この時点での1年はとてつもなく大きな意味を持つ

さて、ベントレーはフォルクスワーゲングループの中でもかなり速いペースで電動化を進め、いちはやく「エレクトリックブランド」への転換を図ろうとしている最中ですが、ベントレーCEO、エイドリアン・ホールマーク氏が「ベントレー初のピュアEVの発売が2026年に延期された」とアナウンスを行うことに。

なお、もともとの発売予定は2025年ではあるものの、同氏によれば「数ヶ月の遅れにしか過ぎない（2025年秋の予定が2026年春になるくらい？）」といい、大きな問題ではないことを強調し、その理由についても言及を避けています。

「発表」自体は変わらず2025年

ちなみに今回「遅れる」とされたのは「発売」であり、それに先駆けての「発表」自体は予定通り2025年に行われるといい、ベントレー初のEVの開発プロセスにつき、「以前のプログラムでは決して行わなかった事前開発作業を行う必要があるため、厳しいものだった」ともコメント。

現時点ではこの「ベントレー初の」EVがどのようなクルマになるか全く明かされておらず、一説ではSUV、また別の説ではセダン、またあるウワサではクーペだとも。

ただし最近の情報だと「クーペ」だとする向きが多く、その価格は25万ユーロ、最高出力は1,400馬力、0−100km/h加速1.5秒だとも言われていて、これが事実だとするとかなりコストパフォーマンスのいいクルマだとも言えそうです。※EXP100GTの市販モデルとなるのかもしれない

なお、エイドリアン・ホールマークCEOはこのEVにつき、以前に「現在のベントレーのデザインよりも先進的な要素を含む」ともコメントしているので、その内外装には期待したいところ。

参考までに、以前の同門しかしBMWに買収されることで袂が分かつことになったロールス・ロイスのEV第一号も「クーペ」であり、このあたりは真っ向からぶつかることになるのかもしれません（ただし価格帯は異なるけれど）。

フォルクスワーゲングループではEVの開発に遅れも

今回はベントレーから「最初のEVのデリバリーが遅れる」というコメントが出されたわけですが、数日前にはポルシェ「マカンEV」のデリバリー開始が1年遅くなるという報道が出ており、その理由は「ソフトウエアの開発遅れ」。

ソフトウエア自体はフォルクスワーゲングループ内の子会社が担当しているものの、この子会社はフォルクスワーゲングループ内の全ブランドを担当しているといい、よって今回のベントレーの「納車開始の遅れ」についても同様の理由かもしれませんね。

実際のところ、アウディにおいてもEVの開発が滞っているという報道も見られ、フォルクスワーゲングループにとっては思わぬところで躓いた、ということになりそうです（フォルクスワーゲングループはかなりシビアな人事をするので、このソフト会社の上層部は一段落した後、根こそぎ飛ばされることは間違いないと思う）。

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参照：Automotive News Europe