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驚愕。前ランボルギーニ/ベントレーのデザイナーがヒュンダイに移籍

2015/06/19

luc-donckerwolke

先日vwアウディグループを離れると発表されたルーク・ドンカーヴォルケ。
あまりに急すぎ、ベントレー・ベンタイガなど進行中のプロジェクトもあったために妙な違和感はあったのですが、どうやらヒュンダイが引き抜いた模様。

いくら払ったのかはわかりませんが、尋常な額ではないと思われます。
そして今後、ドンカーヴォルケ氏はヒュンダイ、キアのデザインを行ってゆく、とのこと。

ヒュンダイやキアなど韓国勢は「デザイン」に勝機を見出しており、それが目下のターゲットである日本車に勝てる手段だと認識しているようで、デザインの強化が目的なのでしょうね。

実際のところデザインだけを見ると韓国車のほうが日本車によりも優れているんじゃないかと感じることもあり、たとえばヴェロスター、先代のジェネシス・クーペはそういった感が強いかもしれません。

ともかく、ドンカーヴォルケ氏はvwアウディグループの中でもエリートと見られ、ランボルギーニではムルシエラゴやガヤルドをデザインし、その後ベントレーに移籍してベンタイガやコンセプトカーのデザインを手がけるなどメインストリームにあり、おそらくはvwアウディグループのデザインを統括するワルター・デ・シルヴァ氏の後任としてグループのデザインを牽引すると見られていた人物です。

外から見るとドンカーヴォルケ氏の前職「ベントレーのデザインダイレクター」は誰もが羨む職で、自分の考えることを実現できる立場にあったと思うのですが、それでもヒュンダイを選ぶ、というのは思うところがあったのでしょうね。
自動車の場合、デザインと技術は表裏一体で、実現したいと思うデザインも技術力がなければ不可能なケースがあり、その意味でもVWアウディグループは理想の職場ではないかとぼくは考えたりします。
要はそれ以上のメリットをオファーされたということなのだと思いますが、なんとも惜しい人材流出ではありますね。

今後は韓国メーカーはじめ中国や中東のグループ、企業に著名デザイナーが引き抜かれるケースが増えると思いますが、そういった意味ではデザイナーの重要性が世界的に再認識されるようになり、デザイナーの地位ももっと向上しそうですね(ミニをデザインしたヒルデブランド氏も中国と中東のベンチャー、クオロスに引き抜かれている)。
この傾向が加速し、もし韓国車や中国車が、日本車よりもデザイン的優位に立つ日がきて、販売も日本車を凌ぐようになれば、日本のメーカーももっとデザイン性について真剣に考えるようになるかもしれませんね。

日本はやはり工業大国なので、デザインよりも」「工業製品的(品質・機能)に良いものを作れば売れる」と考える傾向があり、デザインが販売において大きな要素を占めるという思考はまだ少ないようです(大企業ほどその傾向かある)。

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氏はランボルギーニに12年在籍した経験があり、販売伸長に貢献。
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今回はその実績を買われヒュンダイがマンフレッド・フィッツジェラルド氏の起用となったそうですが、かなり本気ということが伺えます。

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