| まさかクルマにトゥールビヨンとは |
ベントレー・ベンテイガの公式フォトが公開されたとき、もっとも気になったのがダッシュボード上の時計。
機械式のように見え、さらにはトゥールビヨン機構のようなものが見えていたわけですが、本当に機械式でしかもトゥールビヨンだった模様。
ウォッチワインダーのような感じで15分に一度数回転してゼンマイを巻くようですが、その価格なんと邦貨換算で2900万円。
ベンテイガ本体の価格が2800万円なので、それを超えるオプション価格、ということになりますね。
なおカルティエ・パシャのトゥールビヨンで価格は1300万円(ホワイトゴールド)、ヴァシュロン・コンスタンタンのトゥールビヨンで2300万円(ゴールド)、オーデマピゲ・ロイヤルオーク・トゥールビヨン2700万円(ゴールド)なので、このベンテイガのオプションとして用意されるトゥールビヨンの価格がいかにとんでもない価格かがわかると思います。
ブライトリングの製造によるものと思われますが、ブライトリングは「ブライトリング・フォー・ベントレー・マリナー・トゥールビヨン(腕時計)」を過去に製造しており、価格は仕様にもよりますが2000万円前後。
それを考えてもやはり相当に高価と言えますね。
なおブライトリングは高級時計をあまり作り慣れておらず、ハンズ(針)、インデックスの高級感にかけるのが残念ですが、みたところインデックスのダイヤモンドのサイズが大きく、これが高額になっているひとつの理由なのかもしれません。
また、自動車の車内は相当に過酷な環境で、振動のほか寒暖差がかなりあるために、この対策にお金がかかっているのかもしれませんね。
ちなみにトゥールビヨンは製造に相当な時間がかかるのですが、これをオプションに設定するからにはあらかじめ幾つかは製造しているのかもしれません。
もしくは、腕時計のほうのトゥールビヨンの在庫があり、それを転用する(在庫処分)のかもしれない、と勘繰ったりもします。
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ブルートゥース接続なので乗車している時しか使用できないと思われますが、後席や助手席に座っていてスイッチ類と離れている時には便利かもしれませんね。
なおこちらが純正のクロック(ブライトリング製)。
こちらはオプションのトゥールビヨン。
価格は2400万円で、ポルシェ911カレラ2台分というのは驚きとしか言いようがないですね。
トゥールビヨンは機械式腕時計特有のポジションによる誤差を補正してくれる機構ですが、その機械式腕時計はゼンマイを巻かないと作動しないという性質を持っており、その巻き上げ機能をわざわざ別に持っているという「完全に無駄な贅沢」を持つオプションです(クオーツであれば姿勢差やゼンマイを巻いたりという問題はなく、しかしわざわざ機械式を採用し、そのゼンマイを巻くために電気を使用している)。
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カーボンファイバー製のリアスポイラー、フロント部、フェンダーベント、ミラーキャップがセットになったもの。
グリルはダーク仕上げとなり、ホイールは5スポークデザインに。