ジャガーが未来を賭けた「新型EV」はこんな感じに？自動車市場類を見ないブランドシフトの成否がタイプ00の市販バージョンにかかっている【動画】

Image：theottle

｜　タイプ00コンセプトの市販バージョンは「4ドア」となって市販予定　｜

レンダリングでは市販化によって想定される「劣化」も盛り込まれている

さて、現在様々な方面で話題を振りまいているのがジャガー。

現行モデルをすべて終売とし、一気にブランドを転換するという「賭け」に出ようとしており、そして新しいブランドは「これまでにない路線と価格帯」を持つため、既存顧客のほとんどを失うことを覚悟しているとも言われます。

さらには「完全なる」シフトを行うため、奇抜極まりない、さらには論争を呼ぶプロモーションをスタートさせ、同時に（これも奇抜な）コンセプトカー、タイプ00を発表しているわけですね。

ここまでやっておいて「普通のクルマ」は発売できない

なお、この「タイプ00」はコンセプトカーではあるものの、実際に新しく発売する新世代ジャガーを示唆するものだといい、しかし注意を要するのは「タイプ00は2ドアだが、市販モデルは4ドア」ということ。

よって、考えられるのは「タイプ00はこれまでのジャガーのイメージを変革するには十分なインパクトを持つが、その市販モデルは普通のクルマになってしまい、人々を引き付けることができず、ブランドシフトが失敗に終わるのでは」。

Image：Jaguar

つまり「コンセプトカーを市販する際によくある”劣化”」が引き起こす現象について懸念されているということですが、今回デジタルクリエイターの「Theottle」がタイプ00の市販バージョンを予測したレンダリングを公開し、そういった懸念に対する回答を示しています。

この投稿をInstagramで見る

Theo throttle – the fudger(@theottle)がシェアした投稿

予想レンダリングには「市販化」に際しての現実的な劣化が意図的に盛り込まれる

今回公開されたレンダリングはさまざまなレンダリングやスパイショット、そしてこれまでの経験を組み合わせて制作したもので、たしかに「ありそう」な仕上がりに。

なお、レンダリングではタイプ00に採用された一部のディテール、たとえばリアのスリットや全閉リアウィンドウは再現されておらず、しかしこれはTheottleが「これらの要素は市販モデルには採用されない」と考えたためかもしれません。

ジャガーは新型車によって人々の意識を改革できるか

実際にジャガーのニューモデルがこのデザインに近いものとなるかどうかはわからないものの、ジャガーはこの新型車につき「見た途端に欲しくてたまらなくなるようなデザイン」を持つと主張しており、よって既存のいかなるクルマとも異なるものとなるであろうことは間違いなく、よって今後行われるであろうジャガーによるティーザーキャンペーンには注目したいところです。

そして市場投入の末、それがどんな結果になろうとも、ジャガーにとってこの新型車を市場に投入すること自体が大きな「意味を持つ」であろうことは間違いなく、自動車市場、ほぼ例を見ないほどの改革の成功を期待したいと思います。

合わせて読みたい、ジャガー関連投稿

参照：（Youtube）