| このウルス・ペルフォルマンテ SCV12の仕様は個別にランボルギーニとエッセンツァSCV12のオーナーとが決定する |
この購入を打診されたエッセンツァSCV12のオーナーは「まずオファーを断ることはない」と思われる
さて、ランボルギーニが「エッセンツァSCV12のオーナー専用として、ウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディション”Essenza SCV12”を発売する」と発表。
このエッセンツァSCV12というのは、ランボルギーニのモータースポーツ部門、スクアドラ・コルセが40台のみ限定にて発売したサーキット走行専用モデルであり、つまり今回のウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションは「わずか40人のオーナーのために」設定された特別仕様車ということになりますね。
そしてもちろん、このウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションの外装カラーは、それぞれのオーナーが所有するエッセンツァSCV12にマッチしたものへと個別にカスタムされる、とのこと。
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ウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションのカスタムを担当するのは「アドペルソナム」
なお、このウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションの個別カスタムを行うのはランボルギーニのパーソナリゼーション部門「アドペルソナム」。
エッセンツァSCV12のオーナーがそれぞれ独自の仕様を指定できるそうですが、ボディ下部のカラーは基本的にブラック、そしてカーボンファイバー製パーツの仕上げはマット/クリアから選ぶこととなるもよう(カラーカーボンは選べないのかもしれない。装着されるカーボンパーツはエンジンフードとルーフ、ロッカーカバー、ドアミラー、リアライトクラスター間のプレートなど)。
実際にカスタム車両を制作するのはアドペルソナムではあるものの、そのデザインを行うのはランボルギーニ本体のデザイン部門(チェントロスティーレ)で、デザイナーは顧客それぞれと綿密な打ち合わせを行うことでライブラリを作成し、ボディの塗装はランボルギーニ社内のペイントショップにて行われるとアナウンスされています。
ボディのカラースキームは(上述の通り)エッセンツァSCV12とのマッチングが図られ(自身のエッセンツァSCV12以外の仕様にはできないのかも)、ドアにはエッセンツァSCV12に振り分けられたナンバーがペイントされ、”標準”装着の23インチホイールはシャイニーブラック、そしてブレーキキャリパーもブラックとなり、しかしこれら(ホイールとブレーキキャリパー)のカラーは自由に変更できるようですね。
ランボルギーニのデザイナーはこう語る
今回のウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションのリリースにつき、ランボルギーニのチーフデザイナーを努めるミッチャ・ボルカート氏は「この特別なウルスは、40人のランボルギーニ・エッセンツァSCV12の顧客ごとに独占的に、かつ個人的にデザインされています。外装色はエッセンツァSC-V12のボディカラーと直接リンクされており、前面、側面、背面にはカラーピンストライプが設けられています」とコメントし、今回のプロジェクトが非常に特別、かつパーソナルなものであったことにも言及。
インテリアに目を移すと、ブラック(ネロ・コスムス)のアルカンターラとレザーのディテールが施されたシート、グロス仕上もしくはマット仕上げのカーボンファイバー装飾(顧客が選択できる)、ブラックのアノダイズドアルミニウムエレメント、レッド仕上げのドアインナーハンドルが特徴として掲げられており、ダッシュボード助手席側のカーボンファイバープレート、そしてキックプレートには「Essenza SCV12」のロゴとシルエットが描かれています。
なお、今回公式画像としては公開されていないものの、キャビン内には「60周年記念ロゴ」「エッセンツァSCV12の車両ナンバーと顧客の名前」が入った2つのプレートが装着されているといい、内外装においては極限までその特別感を高めているようですね。
なお、今回画像として公開されたのはナンバー「11」「12」「20」ですが、40名のエッセンツァSCV12のオーナーすべてがこのウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションをオーダーしたのかどうかは不明です。
ただしこのウルス・ペルフォルマンテ・スペシャルエディションについては、ランボルギーニから顧客に対して「オファー」がなされることによってのみ売買契約が成立するものと思われるので、顧客としてはランボルギーニから提案を受けた以上、断ることはないのかもしれませんね。
加えて、もともとウルス・ペルフォルマンテは「ランボルギーニのスーパーカーを所有するオーナー向けに、スーパーカーのパフォーマンスをどのような条件や環境でも手軽に楽しめるように」と考えられ発売されたモデルなので、エッセンツァSCVのオーナーには「うってつけの一台」なのかもしれません(逆に、ウルスSはその一台ですべてをこなせるよう、オールラウンダー的な性格が与えられている)。
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参照:Lamborghini