ヘッドライトが「ベンツマーク」。メルセデス・ベンツがコンセプトCLAクラスの発表を予告。このまま発売されるかどうかに注目が集まる

｜　メルセデス・ベンツは自動車史上、ほかに例を見ないほど「自社エンブレム推し」である　｜

流石にここまでくれば「賛否両論」かもしれない

さて、メルセデス・ベンツがドイツで開催されるIAAモビリティショーにて「コンセプトCLAクラスを発表する」とアナウンス。

このコンセプトCLAクラスは、メルセデス・ベンツの新しいモジュラー・アーキテクチャー（MMA）を採用した最初のクルマで、メルセデス・ベンツのエントリークラスを担うひとつのモデルとなる予定ですが、なんといっても目を引くのはその「スリーポインテッドスター」をあしらったヘッドライト。

実際にこの発光グラフィックをも持つ市販車が登場するのかどうかは不明ではあるものの、もし発売されればとんでもないインパクトを持つクルマとなりそうです（メルセデス・ベンツに憧れる若年層が飛びつきそうではある）。

コンセプトCLAクラスはどんなクルマ？

メルセデス・ベンツの取締役会会長、オラ・ケレニウス氏はこのコンセプトCLAクラスについていくつか情報を公開しており、それによると以下の通り。

コンセプトCLAクラスは、メルセデス・ベンツの世界への入り口となる、まったく新しい電気自動車ファーストのポートフォリオの先駆けです。メルセデス・ベンツは、このセグメントにおける我々の提案を大幅に強化し、これらのモデルはすべて、お客様がこのフォーマットに期待することのあらゆる側面を再定義するという、ひとつの使命を果たすために設計されています。

メルセデス・ベンツによれば、MMAプラットフォームはビジョンEQXXプログラムから派生した次世代電動パワートレインと組み合わされますが、このビジョンEQXXは、シュトゥットガルトから英仏海峡を渡ってイギリスのシルバーストーンまで、1回の充電で走破した最長距離の記録を保持しており、1回の充電で1,000km以上を走ることができるという効率性を誇ります。

そしてこれを達成するにあたり、メルセデス・ベンツは「バッテリーを大きくすれば誰でもそれを達成できるが、それは我々のやり方ではない」として重量を軽く、空気抵抗を少なく、そしてエネルギー回生や消費効率を向上させることでこれを達成しているわけですね。

メルセデス・ベンツは現在最ブランディング中である

なお、メルセデス・ベンツは現在ブランドを再構築しており、全体的には「メルセデス・ベンツ」「AMG」「Gクラス」という大きな柱に分け、ここに「ミトス」なる（フェラーリのICONAシリーズのような）超限定モデルを組み入れることで高価格・高収益モデルに集中する計画を公開しています。

そのためエントリークラスについては大幅にモデル数削減を敢行する予定だとされていますが、それと同時に、今回発表されるコンセプトCLAクラスに採用されるMMAプラットフォームの導入によってコスト削減を行うものと考えられ、全体的な収益性を確保するのかもしれません。

そしてそれと同時にエンブレムの押し出しも強化しており、新型Eクラスではテールランプの中にまさかのスリーポインテッドスターという仕様（これを見るに、本当に市販車のヘッドライト内にスリーポインテッドスターを仕込んでくるかもしれない）。

そしてマイバッハではフロントグリル内に「マイバッハエンブレム（メルセデス・ベンツバージョンもある）」を配置したといった例もあり・・・。

とんでもなくマイバッハなホイールも実際に投入済み。

自動車史上、ここまで自社ブランドを押し出した例はほぼ無いと記憶していますが、おそらくこの流れは（メルセデス・ベンツの中において）どんどん強化されるものと思われます。

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参照：Mercedes-Benz