| マクラーレンがセナ関連動画を相次ぎ公開 |
マクラーレンがそのハイパーカー「セナ」に、なぜセナという名を付けたかを説明する動画を公開。
アイルトン・セナは1988年から1993の間マクラーレンに在籍し、この間に3度のワールドチャンピオンを獲得(1994年に喧嘩別れに近い形でセナは移籍し、その年に非業の事故死を遂げる)。
マクラーレンにとってアイルトン・セナはチームに多くの栄光をもたらしてくれた英雄ということになりますが、動画によると今回「セナ」の名をこのハイパーカーに冠したのは、アイルトン・セナの「速さに対する妥協のなさ、完璧なまでに細部を追求する姿勢」とこのハイパーカーのコンセプトとが一致したから、とのこと。
なぜ「セナ」ばかりを推すのか
なお、マクラーレン「セナ」は速さのために多くを犠牲にしたと言われ、「デザイン性」よりも「機能性」を優先した、とマクラーレンは主張。
セナは発表当初「あまりにダサい」「セナという名にふさわしくない」等の批判が多く、その後にマクラーレンが上述の「デザインは速さのために犠牲になっている」という異例のコメントを出したということになりますが、その後もマクラーレンは次々とセナに関する動画を公開しています。
ただ、これら動画の公開頻度は(マクラーレンにとって)これまでにないもので、なんとなく「異常」とも言えるペース。
すでに完売しているクルマに対してここまでのプロモーションを行う必要はなく、かつマクラーレンの速さをアピールするのであれば別の方法があるのではとも考えられ、この異例の措置には何らかの理由がありそう。
ひとつは「セナの価値を高める」ということで、酷評されることで評価が低くなってしまったセナの評判をなんとか上げよう、というもの。
もちろん購入してくれた人々に対する配慮もあるでしょうし、今後もしオークションなどに出品された時に「価格が低いと今後の(限定モデル)展開に支障をきたす」ということもありそう。
そしてもうひとつは「実はキャンセルが出て完売に達していないのではないか」ということで、あまりの酷評のために一旦は注文したオーナーがキャンセルし、マクラーレンはまだまだこれを売らねばならない(そのためにプロモーションを行っている)、ということですね。
ただ、こちらの線はちょっと考えにくいので、「セナのゴリ押し」の理由としてはやはり前者ではないかと考えられます。
それでは動画を見てみよう
こちらが「セナ」の名とマクラーレンの思想との関連性を語る動画、「McLaren Senna: Deeply Passionate」。
そしてセナにおける技術的挑戦を示す動画、「The McLaren Senna - Challenge the Impossible」。
その妥協なき思想に触れる「McLaren Senna: Utterly Uncompromising」。
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