| ”速さのためにすべてを犠牲に”は本当だった |
マクラーレンが「セナ」の試乗イベントをシルバーストーン・サーキットで開催し、その様子が「解禁」に。
試乗に持ち出されたのは「プロトタイプ736」。
マクラーレンいわく、この736番は「ちょっとマクラーレン本社の周りを走るくらいで、デモ用に作られた」とのことですが、試乗したメディアの感想は「これだけ速い速度でコーナーを回るクルマには乗ったことがない」というもので、機能的にはプロダクションモデルと同じだと考えて良さそう(数カ月後にはまた生産モデルの試乗会があるらしい)。
「走る、曲がる、止まる」を徹底して追求
試乗したレポーターによると、彼は身長196センチ、体重113キロ。
それでもフルフェイスヘルメットを被ってなんとかシートに収まることができたようで(シートを一番低く設定して、頭上にはあと数ミリ)、望外に車内は広いようですね。※アストンマーティン・ヴァルキリーも成人男性のほとんどの体型をカバーする、と公表
なおシートはこんな感じで「カーボンの骨格に薄いパッドが貼られただけ」ですが、これはドライバーによってその形状や厚みを調整できる、とのこと(シート自体は3キロしかない)。
試乗においては0-100キロ加速2.8秒という速さ、そして中速コーナーでの異常なまでのG、そして何より驚いたのブレーキ、だとしています。
マクラーレン・セナにはカーボンセラミック製のブレーキディスクが装着されますが、この効きはマクラーレンP1をも上回るようですね。
これは非常に軽量な車体(1198キロ。P1は1395キロ、720Sは1283キロ)の影響が大きいのかもしれません。
「ダウンフォース」については体感が難しいものの、路面に吸い付くような感覚からして相当に強力なレベルにあると想像できる模様
ちなみにランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ試乗の際、そのアクティブエアロが発生するダウンフォースは体感できるのかどうか、同乗いただいた織戸学選手に訪ねたところ「(法定速度内では)体感するのは困難」で、むしろ加速時などにアクティブエアロ(ALA)がダウンフォースを抜いたときのほうが「わかりやすい」とのことであり、ダウンフォースそのものはなかなか感じにくいものなのかもしれません。
なおマクラーレン・セナのダウンフォースは「800キロ」で、これはメルセデスAMGプロジェクト・ワンの700キロよりも大きな数字。
マクラーレンがプロトタイプを(しかもサーキットで)、メディアに運転させるのは「初」とのことで、やはりセナは何から何まで異例づくしだと言えそうです。
それでは動画を見てみよう
まずは巨漢の乗る、「2018 McLaren Senna | Track Drive」。
オーストラリアのメディアによる「McLaren Senna First Drive Review | Drive.com.au」。
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