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マクラーレンからお墨付きをもらい、(サーキット走行専用車両の)P1 GTRを公道走行可能な仕様をもつ「P1 LM」へと改造しているイギリスの会社、Lanzante。
今回そのLanzanteが「マクラーレンP1 LMロングテール」をリリースすると発表し、今回ティーザー画像を公開しています。
この画像を見ると、サーキット走行用のP1 GTRよりも過激なフロントスポイラーが確認でき、内装がまだ「未完成」であることから開発途中であることもわかります。
残念ながら製造は「1台のみ」
なお、マクラーレンは「(サーキット走行専用モデルの)P1 GTR」を45台のみリリースしており、このP1 GTRを購入できるのは「P1オーナーだけ」。
そのP1 GTRをLanzanteが5台のみ限定で公道仕様のP1 LMへと仕立て上げたと報じられますが、今回のP1 LMロングテールはその5台に加えて別の個体からコンバートされるものだと思われ、そしてP1 GT LMローングテールは中東の顧客による「ワンオフ」だとも言われています。
マクラーレンP1 LMはこれまでも数台が公道仕様へコンバートされたのちに販売されているものの、その価格は4-5億円と非常に高価。
新車価格にコンバート費用がプラスされていることも一つの理由ではありますが、もともと「購入制限(すでにP1を一台持っていないといけない)があるクルマ」でもあり、お金があったとしても条件を満たさない限り新車購入できないという時点ですでに「プレミア必至」。
さらにニュルブルクリンクを6:43,2で走ったという記録も残っており、現在「市販車ナンバーワン」のタイムを誇るポルシェ911GT2RSの「6:47,3」より4秒も速い、ということもその価値を高めているのかもしれません(これはむしろポルシェ911GT2RSのほうが”4秒しか離されていない”と考えるべきかも)。
マクラーレン最初の「ロングテール」は1997年のマクラーレンF1 GTRロングテールで、市販車としては2015年に発売された「675LT」が最初。
675LTにはクーペ、スパイダーが用意されており、その人気の高さからマクラーレンは今後ロングテール=LTをサブブランド化することを考えていて、近いうちに「スポーツシリーズ」にロングテールが追加される、とも見られています。
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