| セイバーには「ほかのハイパーカーにはない」強い個性が感じられない |
いうなれば、そこに情熱が感じられず、商業的理由にて発売した感も
さて、マクラーレンは2020年に北米市場向けとして限定15台のみのハイパーカー「セイバー」を発売していますが、今回その一台がオークションに登場するもよう。
このセイバーはコードネーム「BC-03」として企画されたもので、そのデザインイメージはマクラーレンが2018年に公開した「アルティメット・ヴィジョン・グランツーリスモ」。
これを市販車として登録できるように調整したものがBC-03、のちの「セイバー」ということになります。
なお、このセイバーについては、生産枠の転売がなされていたものの、実車がこうやって売りに出されるのは今回がはじめてかもしれません。
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このマクラーレン・セイバーのボディカラーは「カラーシフト」
マクラーレン・セイバーは同社の最高位である「アルティメットシリーズ」に属し、ここからは「P1、セナ、エルバ、スピードテール」といった”億”レベルのハイパーカーがリリースされており、セイバーもその中のひとつ。
搭載されるエンジンは4リッターツインターボ、そして出力は835PS、最高速度は351km/hとアナウンスされており、おそらくは「セナ」に最も近い存在なんじゃないかと思われます。
納車される15台はすべて「顧客の指定による」カスタム仕上げ(マクラーレンのパーソナリゼーション部門、MSOによって製造される)となり、同じ仕様は存在しない、とも言われていますね。
そして今回オークションに登場するのは見る角度によって色の変わるカラーシフト塗装であり、マクラーレンはこれを「パシフィック・カラー・ストリーム」と呼んでおり、ポルシェでいう「クロマフレア」、フォードでは「ミスティクローム」と呼ばれる類のスペシャルペイント。
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このマクラーレン・セイバーの場合はブルーからパープルへとカラーが移ろう色調を持っており、ブラックに見える部分は(織り目の見える)ネイキッドカーボンファイバー、そしてブレーキキャリパーは鮮やかなグリーン。
なお、フロントフェンダー後部に「3」の文字が見えることから、昨年にShmee150氏がレビューを行った個体と同じだと思われます。
マクラーレン・セイバーのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのマクラーレン・セイバーのインテリア。
非常にシンプルな印象を受けるものの、マットカーボンのように見える部分にもクリア仕上げのカラーシフト塗装が施されており、角度によって色味が変わって見えるもよう。
使用されるステッチはカラーシフト塗装と同じく「ブルーとパープル」。
ダッシュボードには「セイバー(SABRE)」の文字。
ちなみにセイバーとは「サーベル」を意味しますが、マクラーレンはこの15台のためだけに米国にて「SABRE」を商標登録しています。※ちなみに語源はポルトガル語の「サブレ(Sabre)」
こちらは新車販売時の明細ですが、トータルではなんと3,790,000ドル(約4億4000万円)。
オークションではいくらで落札されるのかエスティメートが出ていないものの、ここ最近のマクラーレンの限定モデルの傾向から見て、そしてスピードテールのような特殊性が感じられないことを鑑みるに、「あまり価格が上がらない」かもしれませんね。
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