| 走行距離は極少、このマクラーレン・スピードテールの予想落札価格は4億円 |
スピードテールだけがマクラーレンの中では異色の存在であるように思う
さて、マクラーレンが106台のみ製造したハイパーカー、「スピードテール」がまもなくメカム・オークションが主宰する競売に登場予定。
このスピードテールは106台のうち87番目の製造となり、現在米国にて登録されています。
なお、米国ではスピードテールに装着される「サイドカメラ」が合法ではないために”ショーもしくはディスプレイ用”としての登録しかできず、公道を走行できるのは年間2,500マイルまで(ただ、スピードテールのオーナーの多くがこのクルマを大事に保管したり、ほかにもたくさんのクルマを所有していると思うので、実際にこの距離を走る人は非常に少ないと思う)。
実際のところこのマクラーレン・スピードテールの走行距離はわずか275マイル(約442キロ)にとどまり、その走行距離の少なさから、エスティメートと落札価格は最高で4億円ほどという数字が出されています。
内外装はメタリックブルー
スピードテールに搭載されるのは4.0リッターV8ツインターボエンジン、そしてこれにハイブリッドシステムが組み合わされてシステム合計による最高出力は1,035PS。
7速グラツィアーノ・デュアルクラッチトランスミッションを介して後輪のみが駆動され、最高速度は時速250マイル(403km)を達成します。
今回出品されるマクラーレン・スピードテールにつき、ほかの個体同様にマクラーレンのパーソナライゼーション部門MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)にてカスタムが行われ、ボディカラーはヘリテージ・グロス・スチールブルー、そしてインテリアカラーはメタリック・ブルーシルバーのセミアニリンレザー。
見たところ「メタリック」がオーナーの好みであったようで、内外装に用いられるこの仕上げは「宇宙船のような」スピードテールにぴったりなのかもしれません。
そのほかエクステリアだとアルミ削り出しのバッジやグロスシルバーのホイール、メタリックグレーのフロントホイールカバーにアンダーボディといった仕様が見られ、これもまた近未来的な雰囲気を演出している要因なのかもしれません。
インテリアもまた未来的だった
そしてこのスピードテールのインテリアもまた刮目に値する仕様を持っており、なんといっても目を奪われるのはこの美しいメタリック・ブルーシルバーに彩られたレザー。
シートのパイピング、そしてステアリングホイールの上部にはオレンジが用いられ、これは「ガルフカラー」を連想させる部分でもありますね。
スピーカーグリルはシルバー、そして内装パネルの後ろの方にはメタリックグレーが用いられ、これらのカラーリングはエクステリアと連動させたものだと思われますが、非常にシンプルかつ洗練された仕様だと思います。
マクラーレン・スピードテールのカスタムには個性派が多い
なお、これまでには相当数のマクラーレン・スピードテールの中古物件が登場しているものの、いずれの個体にも共通するのは「比較的シンプル」ということ。
ほかのマクラーレンのようにコントラストカラーやストライプ、大胆なグラフィックを用いる例はほぼ見られず、モータースポーツをモチーフとしたカラーリングを選ぶオーナーも少ない(いない?)ように思います。
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そしてこれまでのマクラーレンには見られないような仕様を選択してカスタムを行っているのものスピードテールの特徴のひとつであり、マクラーレンにおいては「異色」とも言える存在かもしれませんね。
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