| 次期ミニは中国産になって大きくラインアップ変更か |
ミニは現在そのブランドのあり方について検討を重ねており、BMWはこれまでの戦略を見直している、と言われています。
今回英国Autocarが報じたところでは、ミニはBMWの中国におけるパートナーでもある長城汽車(Great Wall)との協業にてコンパクトカー向けのプラットフォームを共同開発し、2023年のフルモデルチェンジにそれを使用する、とのこと。
もう何が真実なのかわからない
さらにAutocarではコンバーチブルと3ドアハッチバックが「ラインアップから外れる」ことになる可能性も述べており、これは他メディアも報じているところではありますね。
ミニはいったんプラットフォーム戦略を「2つに絞る」と決めており、ひとつは「FAAR」、そしてもうひとつは「CLAR」。
FAARは現在のUKLプラットフォーム(X1やX2に使用される)の「置き換え」とされていて、これはUKLプラットフォームのコストが高いため。
CLARもBMWに使用されているFR系プラットフォームですが、このFAAR、CLARについても販売不振のために「見直さざるを得なく」なっているようですね。
ちなみにミニはモデルチェンジのたびにコストがカットされているようで、R56からF56へとスイッチした際にもサスアームがアルミからスチールへと変更されるなど「ダウングレード」。
なおBMWグループの車はモデルチェンジのほか、フェイスリフトやモデルイヤー変更時にもコストダウンされることがあり、アルミだったパネルがスチールになったり、プロペラシャフトがカーボンからスチールになることも。
それはさておきミニの将来ですが、BMWはすでに長城汽車とジョイントベンチャーを設立しており、ここでミニの生産を行う可能性も報じられています。
現在ミニはジリジリと販売が減少しており、「開発コストを投じることができない」ブランドになってしまっていて、そのためBMWはトヨタに対し(BMW Z4とトヨタ・スープラのように)、次期ミニをトヨタのコンパクトカーと共同にて開発しないかと持ちかけて断られた、という話も。
そのほかミニは「エレクトリックブランドとして生き残りを図る」というコメントも以前に発表していて、ミニ自体の発する内容も二転三転しているくらいなので、とにかくミニ自身も「どうしたらいいのかわからない」状態なのかもしれません。
なお、もしミニが報じられている通りに長城汽車との共通プラットフォームを持つとなると、現行F56世代から大きくコストダウンされることになるのは容易に想像でき、かつラインアップがぐっと縮小される可能性もありそうですね。