| 見た目が「普通」なのがまた渋い |
ホンダ製VTECエンジンへのスワップからEVコンバートまで幅広いカスタムがなされるクラシックミニですが、今回は1973年製のミニMk.3に対し、アキュラに搭載される3.5リッターV6(J12)エンジンを突っ込んだカスタムカーが登場。
更に驚くのはこのエンジンが本来収まるべきフロントではなく「リア」にあること。
もちろんクラシックミニのリアにはそんなスペースはないので、リアシートを取り外して室内にエンジンを積むという荒業を見せています。
その走りは相当に刺激的
なお、このミニを仕上げたのはカリフォルニアのショップ、ギルドレッド・レーシング(Gildred Racing)。
一見すると普通のミニに見えますが・・・
後ろから見ると「Super Cooper S」の文字、そしてぶっといタイヤが目に入ります(あえて見た目を普通にしてあるところが渋い)。
リアトランクスペースを開けるとこう。
見えるのはエキゾーストシステムのみで、エンジンは車軸前=ミドシップにまうんとされているということになります。
その手法そしてレイアウトとしてはルノー・クリオV6と同じということになりますね。
室内に成人男性二名が乗ると狭苦しいのは仕方ありませんが、この二人のすぐ後ろに3.5リッターV6エンジンがある、というのがこれまた恐ろしいところ。
フロントには発生する熱を吸収するための大きなラジエター、燃料タンクも。
リアトランク内もそうですが、整然とコンポーネントが配置され、このチューナーの力量の高さが伺えます。
なお、この3.5リッターV6エンジンにはRotrex C38-81スーパーチャージャーをドッキングさせており、出力はなんと502馬力へとパワーアップ(しかもこの数字はシャシーダイナモにて計測した軸出力)。
ステアリングホイールはスパルコ製、そしてトランスミッションは6速マニュアル。
シフトレバーはビレット製のガッチリしたケーシングに支持されていて、シフトノブはホンダ用の球形アルミ削り出し。
メーターもかなりきれいに取り付けられています。
そしてなんとシートヒーターとシートクーラーも。
そのスイッチの取付方法や、周辺のパイピングなども非常にクオリティが高いということもわかりますが、さすがにその改造費用は安くなく、トータルではなんと1700万円ほどがかかっている、とのこと。
VIA:TheSmokingTire