| EVへのコンバートにおいても「ミニの設計の優秀さ」が証明されたようだ |
ここまで長期間に渡って高い評価がなされるクルマも他にないだろう
さて、チョコチョコと出てくる「ガソリン車のEVコンバート」。
自動車メーカーとしてはジャガーが取り組んでいますが(そのコストは1億円くらいらしい)、その他にも個人やショップ単位にて様々なコンバート車両が報じられています。※ミニも最近になって参入を発表した
なお、そういったコンバートの中でも多いのが「クラシックミニ」ですが、これはおそらくその車両の入手難易度が(価格・台数ともに)低いこと、構造がシンプルなことに起因しているのだと思われます。
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ただしミニならではの好要因も
しかしながらミニを「EVコンバートの対象として」積極的に選ぶ理由も存在し、それはなんといっても「車体重量が軽いこと」。
EVへのコンバートに際し、現代のクルマを使用した場合、いかに車体を軽量化しようとも「そこそこ」の重量となってしまい、その重量のクルマをバッテリーで走らせようとなると容量の大きなバッテリーが必要になり、そうなればコストも高く、そして重量もさらに重くなり、ハンドリングやブレーキングにも影響が出てしまいます。
ただ、クラシックミニの場合はもともとの車体重量が600キロ台であり、さらには「かなりのパーツを外すことができるので」軽量化しやすいという背景を持っているわけですね。
そして今回紹介するミニのEVコンバートは「そういった」ミニの特徴を最大限に生かしており、コンバート後の重量はわずか680kgにとどまり、これはコンバート前から40kg増えたのみ。
バッテリー容量は33kWhとかなり小さく(マツダMX-30よりも少なく、ミニクーパーS Eと同じくらい)、しかし車体重量が軽いということもあって実際に使用した際の航続距離は240kmにも達するとのこと。
なお、バッテリーは前後に分散して搭載されていて、重量配分にも配慮されているようですね。
そして画像を見ても分かる通り、このミニEVはいったんすべてのパーツを外してのカスタムがなされており、バッテリーケースは車体に強固に取り付けられています。
その出力は300馬力
そして驚かされるのは「テスラのエレクトリックモーターを搭載して300馬力を発生すること」。
つまりパワーウエイトレシオはスーパーカーもびっくりの数値ということになり、そのパワーを受け止めるだけのカスタムが随所に見られます。
ちなみに室内にはガッチリとしたロールケージが組まれています。
メーターは純正を生かしているようですが、スイッチ類は大幅にシンプルに。
おそらくエアコンのたぐいはなさそうですね。
ボディカラーとマッチしたバケットシート(気持ちよさそう)が装着されていますが、シートのセンター部分のグレーとドアインナーパネル、そしてシートベルトとのカラーをマッチさせるなどオシャレな一面も伺えます。
ドアミラーなどちょっとしたパーツもずいぶんオシャレに。
フロントフード、リアフードには「カミナリマーク」が取り付けられ、さり気なく「EVであること」をアピール。
なお、動画では実際に走行させ、そのとんでもない加速っぷりを見せていますが、加速だけではなくハンドリングも非常に優れているようで、想像以上に「楽しい」クルマであるようですね。
この動画ではEV化に際してのコストに触れられていませんが、もっと簡単にコンバートできるのであれば、クラシックミニのEV化はもっと身近になるのかもしれません。
EVにコンバートされたクラシックミニを紹介する動画はこちら
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参照:Petrol Ped