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まさかの「センター1本出し」テールを採用する新型”ガソリン版”ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)発表。トルク向上と引き換えにMTを廃止

まさかの「センター1本出し」テールを採用する新型”ガソリン版”ミニJCW(ジョン・クーパー・ワークス)発表。トルク向上と引き換えにMTを廃止

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| 今回の新型ミニJCWが「おそらく」ガソリンエンジンを搭載する最後のジョン・クーパー・ワークスとなるだろう |

そのデザインはエレクトリック版にも通じるものに

さて、つい先週ミニは「フルエレクトリック版」ジョン・クーパー・ワークス(JCW)を発表したところですが、今回はガソリンエンジンをを搭載した新しい3ドアホットハッチとコンバーチブル”JCW”を発表。

これら2台は(今まで通りターボチャージャー付き2.0リッターガソリンエンジン「B48」を搭載しており、しかし出力は231馬力のまま据え置き、しかしトルクは(350Nmから)380Nmへと大幅に増強されています。

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なお、このトルク増強は「マニュアルギアボックスを廃止することで」実現したそうですが、一般にマニュアルトランスミッション装着車はエミッションコントロールが難しくなんらかの制限を加える必要があるとも言われ、これに起因してアストンマーティンはヴァンテージのMT搭載モデルを廃止したと言われます。

さらにフェアレディZでは「騒音規制の観点から」マニュアル・トランスミッション車のエキゾーストサウンドを抑えていることが明らかにもなっていて、なにかとMTに対しては風当たりが強い今日このごろなのかもしれません(そしてMTのために特別な追加コストが必要になっている)。

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こういった理由もあってか新型ミニJCWでは「クラッチペダルを廃止することで」様々な制約から開放されたのだとも考えることができ、これはひとつの進化として受け止めるべきなのだと思います。

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加速性能としてはハッチバック版のミニJCWだと0-100km/h加速6.1秒、コンバーチブルだと6.4秒、そして最高速ではハードトップ版が250km/h、コンバーチブルが245km/h。

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デザイン的にはエレクトリック版のミニJCWとよく似ており、そして新型ミニに設定された「JCWトリム(BMWでいえばMではなくMスポーツのようなイメージ)」との区別は新しい赤いストリップがあるフロントの追加エアインレットで見分けることが可能です。※ホイールデザインも異なる

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リアだと「真正」JCWには大きなディフューザー、そして新デザインの「1本出し」エキゾーストパイプといった特徴も。

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ちょっと興味深いのは、フロントについては3ドアハッチバック版、コンバーチブル版JCWとも同じように見えるものの・・・。

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リアだとハッチバックが「新型ミニのデザインを踏襲」、しかしコンバーチブルだと「テールランプが先代と同じ」。※ディフューザー形状も異なる

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/54089482624/in/dateposted/
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その理由は定かではなく、しかし今回発表された新型」ミニJCWは(フロントフードの開閉方法などを見る限り)先代ミニJCWの大幅フェイスリフト版にとどまり、車体構造が変わっておらず、よってコンバーチブル版ミニJCWのリアを「新デザインに」変更することが困難であったのかもしれません。

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それはさておき、ミニはハッチバック版JCWに11色のボディカラーを設定していて、ルーフとサイドミラーキャップにはレッドまたはブラックを指定可能。

コンバーチブル版JCWだと、専用色のコッパーグレー、そして布製ルーフではブラックまたはグレーのユニオンジャックパターンを選択できます。

https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/54089482624/in/dateposted/
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インテリアも「可能な限り」完全に刷新されたほかのミニに近づけようという努力が見られるものの、先代の構造が随所に見え隠れしており、しかし外装にも通じるブラックとレッドのテーマ、そして新デザインのステアリングホイール(グリップが太い)、ファブリック製ダッシュボードやドアインナーパネルを確認可能。

そのほか9.4インチのOLED円形ディスプレイを持つインフォテインメントシステムは標準装備、ハーマン・カードン製サウンドシステムも標準装備。

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おそらくはこの「新型」JCWが本当に最後のガソリンエンジン搭載JCWになるものと見られ、「この次の展開」には要注目といったところですね(現在でもピュアエレクトリック版JCWが存在するが、ガソリン版が消滅することでバランスを取る必要がなくなり、自由な展開が可能になるものと思われる)。

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