| 最近ではプレミアムブランドですら「オフロード」志向になっており、もはやタフネス路線は流行の域を通り過ぎている |
ポルシェ・マカンEVですら「オフロードパッケージ」が追加されたほどである
さて、現在のミニは「シティコミューター」的な性格を強めているものの、今回その路線とは真逆の「カントリーマンのオフロードバージョン」を投入する可能性が報じられています。
これはミニの北米法人副社長、マイケル・ペチョン氏がカーメディアに語ったもので、現在のところ「決定」ではないものの、かなり真剣に検討されている、とのこと。
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なぜミニがオフローダーを?
そこで気になるのが”なぜミニがオフローダーの投入を検討するのか”ということですが、これは北米の消費者が「たとえオフロードを走らなくても、オフロードっぽいクルマを好むため」。
この傾向はスバルがウィルダネスシリーズを展開したり、レクサスがNXにオーバートレイルパッケージを投入したり、シボレー・トラバース、ホンダ・パイロット、トヨタ・タコマやタンドラ、レクサスNXがタフなイメージに刷新されたことからもわかるかと思います。
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おそらく、現在の「クリーンでミニマル」なミニもそれなりに人気があるものの、この路線だけでは大きな取りこぼしが生じていることも推測でき、よってミニは”ワイルドな”バージョンを投入しようと考えているのだと思われますが、ミニはラリーにおいても長い歴史を誇っており、近年においてもWRCやダカールラリーに参戦した経験があるため、ブランディング的にもマーケティング的にも苦労することはないのかもしれません。
参考までに、ミニは先代カントリーマンにオフロードテイストを加えた「アンチャーテッド・エディション」をリリースしたことがあり、けっこう前から「カントリーマンをオフローダー化したい」という計画を持っていたのかもしれません(もうちょっと前には、ビーチコマーなるサンドバギーっぽいコンセプトカーを公開したこともある)。
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