マンソリーがロールス・ロイス・スペクターのカスタム第一号を発表。禁断のEVチューンに進出、鍛造カーボンパーツにて迫力とダウンフォースを強化

｜　電気自動車のチューンは「EV性能」に悪影響を及ぼす場合があり多くのチューナーは手を出さない　｜

それでもチューニングに乗り出すのがマンソリーである

さて、いつもハイエンドなクルマを対象に過激なカスタムを行うマンソリー。

おそらくはチューニングビジネスにおいて随一の技術を誇るものと思われますが、今回はおそらく（全チューニング業界含め）はじめてとなるスペクターのチューニングパッケージを発表しています。

ロールス・ロイス・スペクターは2022年10月にデビューしているものの、EVということもあって多くのチューナーがそこに手をいれることをためらっており、しかしさすがはマンソリーというべきか（おそらくは顧客の依頼があって）そのスペクターにメスを入れることに。

マンソリーによるロールス・ロイス・スペクターはこんな仕様を持っている

そして今回マンソリーが発表したスペクターを見てみると、フロントからサイド、リヤに至るまでマーブル柄の鍛造カーボンパーバー製パーツが取り付けられ、フロントバンパーにはよりシャープなスプリッターとインテークを囲むトリムが備わっており、追加のスリムLEDデイライト・ランニングランプセットが格納されています。

そのほか「フェイク」インテークを備えた巨大なサイドギル、一体化されたフィンを備えたスポーティなサイドスカートを追加しており、Cピラーには分厚いベゼル、リアにはテールライトガーニッシュと同様にカーボンファイバーのエクステンションも。

リアエンドの変更はさらに顕著で、特注のカーボンファイバーバンパーを覆う大型ディフューザー、さらにはオプションにてF1スタイルのサードブレーキライトが装備され、ルーフラインには控えめなルーフ スポイラー、そしてテールゲートの端には比較的大きなリップスポイラー。

装着されるホイールは巨大な24インチ（23インチも選べる）、そして最近マンソリーが力を入れている「ディッシュ」デザインです。

マンソリーによるロールス・ロイス・スペクターのインテリアは「目を引く」オレンジ

インテリアに目を移すと、マンソリーは上質なオレンジレザーとブラックレザーを使用した「ハイコントラスト」仕様、ルーフライナーにマッチするハイパイルフロアマットや”スターライト”仕様のドアインナーパネル、そして大量のカーボンファイバーインサート。

なお、さすがにマンソリーといえどもEVパワートレーンに手をいれることは行っておらず、よって出力は584馬力 / 895Nmにとどまりますが、エアロパーツによってダウンフォースが増加しているため、ノーマルの「0−100km/h加速4.4秒」という数字はもしかすると”増加”しているかもしれません。

加えて、空気抵抗の増加、そしてホイールの巨大化によって航続距離「428km」にも変化が生じている可能性がありそうですね。

ロールス・ロイス・スペクター「マンソリー・ローンチ・エディション」を紹介する動画はこちら

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参照：Mansory